ネズミ対策マニュアル

こんなに簡単に捕れるなんて!誰でもすぐできるネズミの捕まえ方5選

まさか、ネズミを捕まえるのがこんなに簡単だったなんて……。

この記事をご覧いただければ、きっとあなたはそう感じるはずです。

断言します。

ネズミを捕まえるための罠は、ほとんどのご家庭にある材料だけですぐに作ることができます。

市販の罠を使う場合は、ちょっとしたポイントを押さえるだけで、大きく効率を上げることができます。

この記事では、その方法をすべて解説しています。

「ネズミ被害には苦しめられているけど、できれば殺さず捕まえる方法を知りたい!」

「ネズミ業者に頼むとお金がかかるから、なんとかして自力解決したい!」

そんな思いに応える内容が、たっぷり詰まっています。

罠を作成・設置する際の注意点や、意外と見落としがちな「ネズミの捕まえた後の逃がし方」についても解説しています。

どうしても逃がすことができない場合の対処方法もまとめていますので、この記事さえ読めば、ネズミの捕まえ方から後処理まで、すべて漏れなく把握することができますよ。

ネズミの駆除方法を調べても、結局「業者に頼みましょう」という業者のサイトにばかり飛ばされていたあなたにこそご覧いただきたい記事です。

この記事で、あなたにぴったりのネズミの捕まえ方が見つかりますと幸いです。

Contents

すぐにできる!ネズミの捕まえ方5選

実は、ネズミを捕まえるための罠は、誰でも簡単に設置できてしまうことをご存知でしたか?

この章では、すぐにできるネズミの捕まえ方を5つご紹介しています。

最初の3つは、罠を自作する方法。

あとの2つは、市販の罠を設置する方法です。

それぞれの方法のなかで、自分にぴったりのものをお選びください。

ネズミの罠を作成・設置する際の注意点

ネズミは非常に警戒心の強い生き物ですから、ネズミの罠を作成・設置する際は、決して素手では触れないようにしましょう。

人間のにおいが付いてしまい、警戒したネズミが近づかなくなってしまう可能性があります。

罠の効果を十分発揮させるためにも、罠を作成・設置する際は、必ず軍手やゴム手袋を利用するようにしてください。

捕まえた後も簡単に処理できる「ペットボトルの罠」

ペットボトルの罠は、輪ゴムの力でペットボトルを閉め、ネズミを閉じ込めてしまうものです。

下記の動画の冒頭部分に、ペットボトルの罠の作成手順が詳しくまとめられています。

海外のチャンネルですが、非常に分かりやすくまとまっていますよ。

ペットボトルの罠の作り方

材料
  • 2Lのペットボトル(角張ったタイプのもの) 1本
  • 割り箸 2本
  • 輪ゴム 数本
  • タコ糸 1本
  • ペーパークリップ 1個
  • ペンチ
  • カッターナイフ
  • ドライバー
  • ネズミ用の餌(ピーナッツなど)
作るステップ
①ペットボトルの上部をカッターで切ります。

切る箇所は、ペットボトルの上から1/3あたりを目安にしましょう。

角張った四面のうち一面だけは、切らずに残しておきます。

②ペットボトルの切れ目の上側と下側にドライバーで穴を開け、割り箸を1本ずつ貫通させます。

①で残しておいた面を上にしてペットボトルを横置きし、ペットボトルの側面やや下側(地面に近い方)に穴を開けましょう。

また、割り箸と割り箸の間隔は、準備した輪ゴムが伸びる範囲に収めるようにしましょう。

③貫通させた割り箸の両側に、割り箸同士をつなぐように輪ゴムをかけます。

④割り箸の余った箇所をペンチで切り取り、長さを整えます。

⑤ドライバーを使い、ペットボトルの底に、餌を固定するための穴を開けます。

⑥ペットボトルの口の部分にタコ糸をくくりつけ、反対側の先端を輪っかにします。

タコ糸の長さの目安は、ネズミが入れるようペットボトル上部を持ち上げた際、⑤で開けた穴部分に輪っかの先端が届く程度です。

⑦ペーパークリップの片側だけを伸ばして棒状にし、残った片側(丸くなっている部分)に餌を設置します。

餌が落ちてしまわないよう、幅を調整してしっかりと固定しましょう。

⑧ペットボトルの内側から、餌をしかけたペーパークリップを設置します。

ペーパークリップの棒にした部分を⑤の穴に通し、そこにタコ糸の輪っかを引っ掛けます。

これで、ペットボトルの罠は完成です。

罠がきちんと動作するかどうか、餌を引っ張って確認してみましょう。

ネズミが餌を引っ張ることによってペーパークリップが動くと、ペーパークリップに引っ掛けていたタコ糸の輪っかが外れます。

すると、割り箸にかけた輪ゴムの力でペットボトルの上部が閉まり、中にいたネズミが出られなくなってしまう、という仕組みです。

輪ゴムの伸縮力が弱く、ペットボトルの閉まりが十分でない場合は、輪ゴムを二重三重にして対応しましょう。

「ペットボトルの罠」のポイント

○家にある材料だけで、すぐに作ることができる
○ネズミを殺すことなく捕まえることができる
○捕まえた後、ネズミに触れることなく持ち運びができる
△一度に捕まえられるネズミは一匹のみと少ない
△作成にやや手間がかかる

自宅にあるものでネズミを殺さず捕まえる「バケツとペットボトルの罠」

バケツとペットボトルの罠は、バケツの上を横断するように渡したペットボトルに餌を塗りつけ、餌に寄ってきたネズミをバケツに落として捕まえる罠です。

下記の動画はペットボトルではなく、回転するステンレスの棒を利用していますが、原理はまったく同じものです。

わざわざステンレスの棒を購入せずとも、ペットボトルで簡単に代用することができますよ。

動画のように水を張らず、少量の油を注いでおけば、ネズミを溺死させてしまうこともありません。

バケツとペットボトルの罠の作り方

材料
  • 不透明のポリバケツ 8-10L程度 1個
  • バケツに立てかける木の板や棒 1枚
  • 500mlのペットボトル 1個
  • ドライバー
  • ビニール紐
  • ガムテープ
  • ネズミ用の餌(マヨネーズやピーナッツバターなど)
  • サラダ油(殺処分する場合は水)
作るステップ
①ペットボトルの底に、ドライバーで穴を開けます。

穴は、ビニール紐が通るくらいの大きさにしましょう。

②バケツの持ち手の付け根部分にビニール紐の片側を結びつけ、①の穴に通します。

③ペットボトルの口側から出たビニール紐を、バケツの持ち手の反対側の付け根に結びつけます。

④バケツに3cmほど油を注ぎます。

これで、高いジャンプ力を誇るネズミでも、滑って逃げられなくなります。

殺処分したい場合は、油の代わりに、水を15cmほど注いでおきましょう。

これにより、バケツに落ちたネズミが溺死しますので、後で改めて殺処分する手間を省くことができます。

⑤ペットボトルに、ネズミ用の餌を塗りつけます。

全体に塗りたくる必要はなく、水玉模様のように、ところどころに塗っておくだけで十分です。

⑥ネズミがバケツに登れるよう、木の板や棒をバケツに立てかけ、ガムテープで固定します。

これで、バケツとペットボトルの罠は完成です。

完成した罠は、ネズミの通り道の壁にぴったりとくっつけるように設置しましょう。

木の板や棒を伝ってバケツに登ったネズミが、餌を食べようとして不安定なペットボトルに足をかけ、バケツ内に落下するという仕組みです。

しっかりとした深さのバケツに油や水を張っておけば、捕まえたネズミが逃げてしまう恐れもありません。

ネズミをたくさん捕まえることができたら、バケツにフタをしておきましょう。

その後、後述するネズミの逃がし方に従い、正しく処理をしてください。

「バケツとペットボトルの罠」のポイント

○家にある材料だけで、すぐに作ることができる
○ネズミを殺すことなく捕まえることができる
○複数のネズミをまとめて捕まえることができる
○捕まえた後、ネズミに触れることなく持ち運びができる
○必要に応じて、ネズミを簡単に殺処分することもできる
△設置に少し場所を取る
△殺処分する場合、大量の死骸を一度に処分する必要がある

一度に大量のネズミを捕まえる「バケツともみ殻の罠」

バケツともみ殻の罠は、もみ殻を食べようとしてバケツに入ってきたネズミが、もみ殻の下に隠れた水で溺れてしまうというシンプルな仕組みです。

材料もわずか5つだけで、10分もあれば簡単に作れてしまいますよ。

余ったもみ殻を燃やせば、ネズミが嫌う「火を連想させるにおい」が強く立ちますので、忌避剤としても活用できます。

バケツともみ殻の罠の作り方

材料
  • 不透明のポリバケツ 8-10L程度 1個
  • バケツに立てかける木の板や棒 1枚
  • もみ殻(または糠)
  • ガムテープ
作るステップ
①バケツに15cmほど水を注ぎます。

これにより、バケツに落ちたネズミが溺死しますので、後で改めて殺処分する手間を省くことができます。

②水面が見えなくなる量のもみ殻(または糠)を入れます。

水面が見えてしまうとネズミに警戒されてしまいますので、しっかりと水面が隠れるようにしましょう。

③ネズミがバケツに登れるよう、木の板や棒をバケツに立てかけ、ガムテープで固定します。

これで、バケツともみ殻の罠は完成です。

先程ご紹介したバケツとペットボトルの罠同様、完成した罠は、ネズミの通り道の壁にぴったりとくっつけるように設置しましょう。

バケツとペットボトルの罠は、餌を使ってネズミをおびき寄せるタイプの罠でしたが、こちらはよりシンプルな構造となっています。

「ネズミ以外の虫などが寄ってきそうだから、餌は放置したくない!」という方にもオススメです。

ただし、こちらは水を張ってネズミを溺死させるタイプの罠ですので、ネズミを生きたまま捕まえたい方は、他の方法をご利用ください。

「バケツともみ殻の罠」のポイント

○家にある材料だけで、すぐに作ることができる
○複数のネズミをまとめて捕まえることができる
○捕まえた後、ネズミに触れることなく持ち運びができる
○ネズミを簡単に殺処分することができる
△設置に少し場所を取る
△大量の死骸を一度に処理する必要がある

手軽に設置・処理できる「粘着シート」

出典:Amazon

 

 
「罠を自作するのはちょっと面倒……」

「ネズミの通り道には、大きなバケツを設置するだけのスペースがない」

そんな方には、粘着シートがオススメです。

ホームセンターやインターネットで安価に購入することができ、省スペースでも設置することができますよ。

粘着シートの効果を最大限発揮するためには、製品の正しい選び方と、設置方法のコツを知ることが大事です。

粘着シートの効果を高める3つの選定ポイント

製品の正しい選び方は、下記の3ポイントです。

①ネズミを引き寄せる「誘引剤」が含まれているものを選ぶ

しっかりとネズミを引き寄せるために、誘引剤は必須です。

必ず誘引剤を含んだ粘着シートを選ぶようにしましょう。

②設置する場所に隙間なく敷き詰められるよう、大きめのサイズ(20×30cm程度)を選ぶ

粘着シートはネズミの通り道に設置することで効果を発揮します。

小さい粘着シートをピンポイントで置いてしまうと、ネズミがその上を通ってくれない可能性があるため、ネズミの通り道全体に敷き詰めておくことが大切です。

③キッチンや台所など、水気の多い場所に設置する場合は、台紙が耐水性のものを選ぶ

耐水性のない台紙だと、水気を吸って粘着力が弱まったり、台紙がふにゃふにゃになって破れてしまったりする恐れがあります。

水気の多い場所での利用が考えられる場合は、必ず耐水性のものを選ぶようにしましょう。

粘着シートの効果を高める設置のコツ3選

粘着シートの設置方法にもコツが必要です。

下記の3つのポイントを押さえておけば、捕獲率がグッと高まりますよ。

①粘着シートは、四隅や壁際、隙間にもきっちり設置する

警戒心が強いネズミは、多くの場合、なるべく壁伝いに移動します。

粘着シートはいかにしてネズミの通り道に設置するかが肝なので、四隅や壁際までしっかりと粘着シートを敷き詰めることで、大きく捕獲率を高めることができます。

設置箇所に荷物が置いてある場合は、荷物と荷物の間にある隙間にも粘着シートを設置しておきましょう。

折り曲げて形を変えられるタイプの粘着シートもあり、こうした場合に便利ですよ。

②粘着シートの上には餌を置かない

ネズミを引き寄せたいからといって、粘着シートの上に餌を仕掛けることはオススメしません。

ネズミは非常に警戒心の強い動物ですので、餌が置いてあっても、安全が確認できるまでは食べようとしません。

また、安全を確認すべく遠くから時間をかけて観察するため、餌を置くことで、ネズミが粘着シートに近寄らなくなってしまいます。

ネズミを引き寄せる役目は誘引剤に任せ、餌などは決して置かないようにしましょう。

③粘着シートと毒餌を組み合わせて使用する

ネズミを効率よく捕まえたいときは、粘着シートと毒餌を組み合わせて使うのもオススメです。

ネズミの食害にあった場所に毒餌を置き、その場所までの通り道に粘着シートを設置しましょう。

ただ、先程も解説したとおり、粘着シートの上に毒餌を置いてしまうと、逆にネズミを遠ざけてしまう恐れがあります。

そのため、粘着シートと毒餌は離れた位置に設置するようにしましょう。

「粘着シート」のポイント

○安価で購入することができる
○複数のネズミを捕まえることができる
○捕まえた後、ネズミに触れることなく持ち運びができる
○省スペースでも設置することができる
△捕獲後はネズミの死骸を処分しなければならない
△クマネズミなどの体格の大きいネズミだと、かかっても逃げる恐れがある
△ネズミ以外の小動物や虫など、意図しない生き物がかかる可能性がある

ネズミを殺さずしっかり捕獲できる「カゴ式のネズミ捕り」

出典:Amazon

 

 

昔からよく使われてきた、カゴ式のネズミ捕り。

粘着シートでは逃げられてしまうような、クマネズミなどの大きな個体であっても捕獲でき、捕獲後も安全に持ち運ぶことができます。

粘着シートや自作罠に比べるとやや割高ですが、使用後にしっかりと除菌・洗浄しておけば、何度でも繰り返し利用することができます。

「カゴ式の罠にはネズミがかかりづらい!」

そんな声もありますが、

  • しばらくは仕掛けを作動させず、安全に餌を食べられる状態にしておき、ネズミを油断させる
  • 普段からネズミが好んで食べているものを餌に使う

などの工夫を凝らすことにより、捕獲率を高めることができます。

カゴ式のネズミ捕り最大のメリットは、捕獲後の処理のしやすさです。

カゴは頑丈に作られているため、いくらネズミが走り回ったり齧ったりしても逃げられる心配はありませんし、逃がす際の運搬も安心して行えます。

もし殺処分するとなった場合は、カゴごと水のなかに沈めてネズミを溺死させるか、2~3日そのまま放置して餓死させます。

ネズミは燃費が悪く、何も食べないまま2~3日もすれば餓死してしまいますが、死ぬまでの間に糞尿やダニを撒き散らす恐れがありますし、ネズミを長く苦しめることになるため、可能であれば溺死させるようにしましょう。

「カゴ式のネズミ捕り」のポイント

○複数のネズミを捕まえることができる
○ネズミを殺すことなく捕まえることができる
○捕まえた後、ネズミに触れることなく持ち運びができる
○除菌・洗浄しておけば、何度でも繰り返し利用できる
○クマネズミのような大きな個体でも捕まえることができる
△粘着シートと比較すると、やや割高
△捕獲後はネズミを殺処分しなければならない
△警戒心の強いネズミだと、かかりづらい可能性がある

素手でネズミを捕まえるのは絶対にNG!

Googleで「ネズミ 捕まえ方」と検索すると、関連キーワードに「ネズミ 捕まえ方 素手」と出てきます。

これは、実際に「ネズミ 捕まえ方 素手」で検索している人が一定数いるためですが、素手でネズミを捕まえようとするのは絶対にやめてください。

ネズミの体や排泄物には無数の病原体が付着しており、体や排泄物に直接触れたり、ネズミに噛まれたりすることによって人に感染します。

東京都の自治体ホームページには、「これまで日本にいる家ねずみ類からの感染が報告されている、あるいは器具される感染症」が一覧表示されていますが、その数は実に25にも及びます。

なかには、中世ヨーロッパにおいて人工の3分の1が死亡したといわれるペスト厚生労働省ホームページより)も含まれています。

こうした恐ろしい病原体の感染リスクや、噛み傷などを受ける可能性がありますので、素手でのネズミ捕獲は絶対に行わないでください。

作業する際はなるべく厚手の軍手をはめ、口と鼻をマスクで覆うようにしましょう。

捕まえたネズミを逃がすなら!必ず押さえておきたい2つのポイント

厄介な害獣ではあるものの、見た目は愛くるしいネズミ。

わざわざネズミの捕まえ方を検討しているあなたも、きっと、そんな愛くるしいネズミを殺すことが心苦しく、「なんとか生きたまま逃がしてやれないか」という気持ちをお持ちなのではないでしょうか。

たしかに、ネズミを殺処分するのは心の痛む作業です。

しかし、だからといって深く考えずにネズミを逃がしてしまうと、再びネズミ被害に見舞われる恐れがあるばかりか、あなただけでなく近所の方にも迷惑をかけてしまう可能性があるのです。

この章では、捕まえたネズミを逃がす際、必ず押さえておきたいポイントを2つ解説します。

罠を仕掛ける前に、ぜひご覧ください。

ネズミを逃がす場合は必ず山の奥深くに

捕まえたネズミを家の近くで逃がしたところで、すぐにまた家の中に侵入され、被害が再発することは目に見えています。

仮に、ネズミの侵入口を塞いだり、忌避剤を置いたりしてネズミが寄り付かないようにしたとしても、あなたの家の被害がなくなるだけで、近所の家が新たにターゲットとなってしまいます。

こうした被害を招かないためにも、捕まえたネズミは必ず山の奥深くに逃がすようにしましょう。

その際、近隣に民家がないかどうかの確認も忘れてはいけません。

山奥にネズミを逃がすとなった場合は、車で移動することになると思います。

その際は、ネズミが糞尿やダニなどを撒き散らし車内を汚さないよう、ネズミを捕獲している入れ物をビニール袋で覆うといいでしょう。

ネズミがちゃんと呼吸できるよう、換気用の穴を開けておくことをお忘れなく。

ただし、本来、捕まえたネズミを逃がすことは、あまり推奨できることではありません。

いくら周囲に気を配ったうえで逃がしたとしても、逃がしたネズミはあっという間に繁殖し、またどこかで別の被害を生み出す可能性が高いからです。

各自治体の公式ホームページには、ネズミの特徴や駆除方法を解説したページがたくさんあります。

しかし、ネズミの逃がし方について言及しているページはありません。

つまり、どの自治体もネズミを逃がすことは想定していないのです。

どうしてもネズミを逃がしたいという場合は、こうした現状もしっかりと理解したうえで、周囲に迷惑がかからない形で逃がすようにしましょう。

ネズミを逃がす際は「触らない・噛まれない」が鉄則

前述したとおり、ネズミには無数の病原体が付着しており、素手で触ったり、噛まれたりすることで感染してしまう恐れがあります。

万が一にも感染しないよう、ネズミを逃がす際にも、必ず手袋・マスクを装着するようにしましょう。

捕まえたネズミを逃がせない場合の対処方法

ネズミを逃がせるような山が近くにない場合、ネズミを逃がすことは諦め、殺処分を行ってください。

捕まえたネズミの殺処分としては、溺死がもっとも適しています。

罠を沈められるだけの広さ・深さがある容器と水さえあれば、すぐに対処することができます。

近所に川や沼などの水場がある場合は、そちらでも対処が可能です。

ネズミは、おおよそ1分程度で溺死しますが、念のため、3~5分は沈めておくようにしましょう。

早めに引き上げてしまい、何度も作業を繰り返すことになってしまっては、いたずらにネズミを苦しめるのみです。

ネズミを殺処分する際は、早めの決断が大切です。

心苦しい作業ではありますが、被害を再発・拡大させないために、またネズミに余分な苦しみを与えないために、素早く決断・行動するようにしましょう。

ネズミを餓死させる方法もあるが、基本的には溺死を選ぼう

捕まえたネズミに餌を与えず、3~5日ほど放置することで餓死させる方法もありますが、あまりおすすめしません。

餓死をおすすめしない理由
  • ネズミを長く苦しめることになる
  • 餓死するまでの間に、ネズミが糞尿やダニを撒き散らす恐れがある
  • 長く放置しすぎてしまい、ネズミの死骸が腐敗したり、ウジが湧いたりする恐れがある

このようなデメリットが考えられるためです。

二次被害を出さないためにも、捕まえたネズミはなるべく早く溺死させるようにしましょう。

ネズミは捕まえただけでは完全に駆除ができません

ここまで、ネズミを捕まえる方法や捕獲後の対処法などについて解説してきましたが、残念ながら、捕まえただけではネズミを完全に駆除することはできません。

この章では、その理由と、ネズミを完全に駆除するための2つの方法についてまとめました。

ネズミの完全駆除を目指す方は、ぜひ最後までご覧ください。

5-1.数匹取り逃しただけでも、ネズミはまたすぐに増えてしまう

ネズミは非常に繁殖力の強い動物です。

東京都のホームページには、下記のように記載されています。

一般にねずみの繁殖力は強く、生後 3 か月から出産し、条件が良ければ年に 6~7回分娩し、1回に 6~10 匹程度の仔を生む。算術的には一つがいが 1 年で 9434 匹に増加するという計算がある

実際には、餌の量や仲間同士の争いなどの要因があるためここまで増えることはないとされていますが、繁殖力の強さは明らかです。

そのため、数匹でもネズミを逃がしてしまうと、すぐにまたつがいを作って繁殖してしまい、ネズミ被害が再燃してしまうことになります。

そのため、ネズミを完全に駆除するためには、すべてのネズミを一気に捕まえることが求められますが、罠の設置だけでそれを実現するのは困難です。

一度に数十~百匹あまりものネズミを捕まえられる罠はありませんし、ネズミは頭の良い動物のため、仲間が罠にかかっている様子を見て学習してしまいます。

そのため、罠で捕まえるだけではネズミを完全駆除することができないのです。

ネズミを完全に駆除するには「自力駆除」か「業者に依頼」

ネズミを駆除する方法は、

  • 自分で対応する「自力駆除」
  • お住まいの地域に対応した「業者に依頼」

の2パターンです。

自力駆除には、ネズミ駆除用に市販されているグッズを主に使います。

市販の駆除グッズの相場は「1個 1,000円以下~30,000円」くらい。

ネズミ駆除には複数のグッズを同時に利用するのが有効ですので「1軒 3,000円~50,000円」くらいが相場と見ていきましょう。

詳しくは「自分でできるネズミ駆除の方法とプロも使うオススメ駆除グッズ12選」で解説していますので、そちらをご覧ください。

ネズミ対策グッズおすすめ14選!自力で駆除する最新アイテム」では、上記記事では掲載しきれなかったオススメネズミ対策グッズをご紹介しています。
ぜひ、これらの記事を参考にして、自分に合ったネズミ対策グッズを見つけてくださいね。

自力での駆除が難しい場合は、ネズミ駆除業者に依頼するようにしましょう。

ネズミ駆除業者に依頼した場合の費用相場は「1回 2~5万円」、完全駆除なら「1軒 10~30万円」くらいになります。

自力駆除より高額になりますが、手間なく確実にネズミを完全駆除してくれますよ。

業者を検討する際は必ず複数業者で相見積もりをとり、適正価格を把握できるようにしましょう。

ネズミ駆除の費用の相場

戸建ての費用相場 10~25万円くらい

戸建ての場合は、広さや構造、古さ(塞がなければならないネズミの侵入口の多さ)、被害状況等によって変わります。

現場を見てもらって相談しましょう。

マンションやアパートの場合 共有部分の費用相場:10万円~
全体の費用相場:30万円~

集合住宅の場合、住居者の専有部分だけなら比較的に安くすみますが、建物全体となるとその規模によって大きく変わります。

建物全体の駆除を行わない場合、1室だけ駆除を行っても、天井を伝ってよそに逃げるだけです。

大規模マンションの場合、管理会社が全体的に行ってくれないと完全駆除は難しいかもしれません。

「自分の部屋に出ないように」というのを現実的なゴールにして業者に依頼してみましょう。

ネズミ駆除業者のなかには、格安の見積もりを出しておいて、実際に駆除を依頼すると法外な値段を請求してくる悪徳業者もいます。

そんな悪徳業者に捕まらないためのポイントは「おすすめネズミ駆除業者ランキングと良い業者の選び方8つのポイント」でご紹介していますので、こちらを参考にしてください。

まとめ

改めて、今回の記事の内容をおさらいしましょう。

  • ネズミを捕まえる罠は、簡単に自作することができる
  • 既製品のネズミ罠は、設置方法や使い方に気をつければ効果を大きく高められる
  • 素手でネズミを捕まえるのは絶対にNG!
  • ネズミを逃がす際は「必ず山の奥深くに」「手袋・マスクを着用」
  • ネズミを逃がすことを推奨している自治体は見当たらない
  • 捕まえたネズミを殺処分する場合は、溺死(3~5分程度水に沈める)が有効
  • ネズミは捕まえただけでは完全に駆除することはできない

ご自身にぴったりの捕まえ方を見つけることはできましたでしょうか。

ネズミが持つ病原体やダニによる二次被害に気を付けながら、適切な方法で捕まえてくださいね。

【ネズミ退治をプロにまかせるなら】高品質で安いネズミ駆除のプロ!ネズミメンテナンス

ネズミに関して以下のことにお悩みの方は、ぜひネズミメンテナンスにおまかせください!

  • どこに頼んでもネズミの被害が止まらない
  • できるだけ実績のある業者にお願いしたい
  • 夜になると天井からガタガタと物音がする
  • 他社の見積もりが高額で正しい見積もりなのか不安
  • できれば近所の地元の業者にお願いしたい
  • ネズミの駆除を依頼したいがどこに連絡すればいいかわからない

ネズミメンテナンスをおすすめする4つのポイント

①地域密着のスピード対応!

全国に営業所を構えているため最短30分で現場に到着。現場調査から駆除施工までスピーディーな対応が可能です。

②本物のプロの技術

ご家庭から飲食店、工場や野菜畑など様々な案件に対応してきましたので提案力には自信があります!

他社で断られた案件や駆除しきれなかった案件もぜひご相談ください。

③広告費を使わない自社集客

多くのネズミ駆除業者は集客業者やリスティングサービスを利用することで1件あたり数万円の広告費をかけています。

ネズミメンテナンスはこれまでのお客様とこのサイトのみで集客しているため、この集客コスト分をお客様に還元させていただいております。

④万全のアフターサービス!

駆除完了後は基本的に1年間の保証をおつけしております。万が一再発した場合でもすぐに対応させていただきます。

料金目安

木造ご住宅のネズミ駆除 10万円~
集合住宅のネズミ駆除
(専有部分のみ)
8万円~
飲食店のネズミ駆除(定期) 3万円/月
ネズミの死骸の処理などスポット対応 8,000円~
ネズミの侵入口の閉塞 3000円/1箇所
点検口の作成 2万円~

※上記は目安の料金です。詳細な見積書は現地調査の上でご提示させていただきます。

対応エリア
北海道、宮城県、茨城県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、長野県、静岡県、愛知県、岐阜県、三重県、大阪府、兵庫県、広島県、福岡県

※一部地域では繁忙状況により対応できないことがございます。詳しくは、下記コールセンターまでお問い合わせください。

  • コールセンター:044-328-9196
  • 受付時間:9:00~19:00(土日・祝日は除く)

詳細は以下をご覧ください!

https://nezumi.space/