ネズミ対策マニュアル

ネズミを追い出す方法を知りたい!家からネズミを追い出す方法を徹底解説

ネズミが建物内に侵入すると「家具をかじられる」「ダニや病原菌をばらまかれる」など、さまざまな被害をもたらします。

もし「ラットサイン(建物内にネズミがいる証拠となる跡)が見つかった」「夜中に天井から物音がする」など、ネズミがいる可能性について強く疑うようになったら、早めにネズミを追い出したいところです。

そこで、ネズミを追い出す方法について解説します。

Contents

ネズミ対策の3大方法「追い出す」「捕獲する」「殺す」を比較

ネズミ対策の3大方法「追い出す」「捕獲する」「殺す」を比較
ネズミを追い出す方法について知りたい人の基本的な目的は「建物内からネズミがいない環境を取り戻したい」ことのはずです。

その目的を果たすために使える方法としては「追い出す」の他にも「捕獲する」「殺す」といった方法があります。

  • ネズミを追い出す
  • ネズミを捕獲する
  • ネズミを殺す

ネズミを追い出す

1つ目の方法は「ネズミを追い出す」という方法です。

建物内に侵入してきたということは、逆に建物から出ていくことも可能であり、そう促す方法となります。

基本的に、ネズミがその建物内に留まりたくなくなる、出ていきたくなるような環境に作り替えることで、自然にネズミを建物の外に追い出すという方法です。

ネズミを捕獲する

2つ目の方法は「ネズミを捕獲する」という方法です。

これは、ネズミ捕獲用のワナを設置し、ネズミを捕獲して建物の外に追放する方法となります。

場合によってはワナにかかったネズミが死んでいることもあり、その場合はゴミとして処分することになります。

ネズミを殺す

3つめの方法は「ネズミを殺す」方法となります。

この方法は「殺鼠剤(殺鼠剤入りの毒エサ)」をネズミが通る場所に設置し、これを食べさせることによってネズミを死に至らしめて駆除する方法となります。

死んだネズミは放置すると悪臭や病気の原因となる可能性が高いので、駆除後はしっかりと死骸処理をしなければなりません。

3つの方法を比較

では、「追い出す」「捕獲する」「殺す」の3つの方法について比較してみることにしましょう。

追い出す 捕獲する 殺す
具体的な方法 忌避効果のある道具を使う 捕獲罠を設置する 殺鼠剤入りの毒エサを食べさせる
メリット ・死骸処理などが不要
・複数の個体に効果がある
・費用安く抑えられる
・かご式であれば再利用できる
・費用が安く抑えられる
・複数の個体に効果がある
デメリット ・初期費用が高額な方法がある
・定期的な交換が必要な方法がある
・人間やペットに影響する場合がある
・死骸などの処理が必要
・一度に複数捕獲できない
・設置にはコツが必要
・死骸の処理が必要
・人間やペットに影響する場合がある
・効果が表れるまでに時間がかかる
・設置にはコツが必要

「捕獲」および「殺す」場合には、どうしても「生きたネズミ、またはネズミの死骸を処理しなければならない」という大きなデメリットがあります。

放置すれば悪臭や病気の原因になるため放置できませんが、ネズミの死骸を処理しなければならないことには罪悪感や抵抗感を感じる人も少なくありません。

一方で「追い出す」のであれば、ネズミが自分から建物の外に出るように仕向けるため、自分でネズミに触れる必要は一切ありません。

ネズミ駆除専門家の一言アドバイス

ネズミを追い出す方法は「死骸処理なくて済む」という大きなメリットがあります。

ネズミを追い出す方法①「忌避剤を使用する」

ネズミを追い出す方法①「忌避剤を使用する」
ネズミを追い出す方法には、さまざまな道具などを利用する方法があります。

1つ目は「忌避剤」です。

忌避剤とは?

「忌避剤」とは、害虫や害獣が嫌がる臭いを放つことによって、害虫や害獣を追い出し、近寄らせないための道具です。

ネズミの他にもさまざまな生き物向けの忌避剤があり、悩まされている生き物に応じて忌避剤を使用することでその被害を減らすことができます。

忌避剤にはさまざまな種類があり、形状によって分類すると以下の内容になります。

  • 燻煙(くんえん)タイプ
  • スプレータイプ
  • 設置タイプ

燻煙タイプの忌避剤

燻煙タイプは、筒状の容器に水を入れて、煙を部屋中に拡散して効果を発揮する忌避剤です。

部屋中に煙が充満するため、どこにネズミが潜んでいるかどうかわからない場合でもしっかりと効果を及ぼすことができます。

使用するのが「水」だけなので、煙は出ますが火災の心配はありません。

ただし、煙が充満するという特性上、食料品や食器、飼っているペットに被害が及ばないようにする必要がありますし、集合住宅の場合であれば周辺住民への説明が必要になるケースもあり、火災報知機にも注意が必要になります。

スプレータイプの忌避剤

スプレータイプの忌避剤は、忌避剤の効果を及ぼしたい場所に噴射することで忌避剤の効果を発揮させます。

ネズミに直接噴射する方法もありますし、ネズミが近づきそうな場所に噴射して近寄らせないようにすることもできます。

燻煙タイプほど周囲への影響を考慮する必要はありませんが、どこにネズミが潜んでいるのかわからない場合や、狭い場所のようにスプレーを噴射しにくい場所に効果を及ぼしにくいというデメリットがあります。

設置タイプの忌避剤

設置タイプは、ジェルやゼリー状の忌避剤をネズミが近づく場所に設置して効果を発揮するタイプの忌避剤です。

燻煙タイプやスプレータイプよりも持続効果が高く、一度設置すればしばらく作業しなくても済みます。

ただし、忌避剤の臭いは住んでいる人やペットにも及んだり、風通しの良い場所では効果が半減してしまう可能性がある点にも注意が必要です。

ネズミ駆除専門家の一言アドバイス

忌避剤はネズミが嫌がりますが、人間やペットにも影響が及ぶ可能性がある点に注意が必要です。

ネズミを追い出す方法②「光を利用する」

ネズミを追い出す方法②「光を利用する」
2つ目の方法は「光を利用する」という方法です。

厳密には「回転灯」を設置することによって、赤い光でネズミにストレスを与えて住みにくい環境に変えるという方法です。

回転灯の他にも「センサーライト」のように、動物の動きに合わせて点灯するタイプのランプでも構いませんが、「赤い光」であることがネズミにストレスを与えるという側面もありますので(「火」を連想させるらしいです)、赤いフィルムをかぶせるなどの工夫は必要になるかもしれません。

光を利用したネズミ追い出しのメリット

光を利用するメリットは以下のとおりです。

  • 人間やペットへの影響がない
  • 電源を確保している限り効果を発揮し続ける
  • 設置が容易

忌避剤のように臭いはなく、殺鼠剤のように毒性もありませんので、人間やペットに悪影響を及ぼさないのが大きなメリットとなります。

また、電源を確保できている間はずっと機能し続けるため、長持ちする電池を使えばしばらく交換の必要はないでしょう。

使い方も簡単で、基本的に置いておくだけで良いので、効率よく稼働させるためにも置き場所には十分な考慮をしておきましょう。

光を利用したネズミ追い出しのデメリット

一方で、光を利用する方法には以下のデメリットがあります。

  • 初期費用がかかる
  • 埃の多い場所(屋根裏など)だと火災のリスクがある
  • 屋外だと近所迷惑になる可能性がある

設置する場所によって、リスクが異なります。

電気を使うグッズである以上、屋根裏のように埃が舞う場所では発火して火災のリスクがあります。

屋外の場合は火災リスクはほぼないのですが、夜間に光ることで近所迷惑になる可能性があります。

また、他の方法と比較して数を揃える場合の初期費用が高額になるという点も考慮する必要があります。

ネズミ駆除専門家の一言アドバイス

光は人間への悪影響がない一方で、設置場所によってデメリットが異なります。

ネズミを追い出す方法③「身近にあるものの臭いを利用する」

ネズミを追い出す方法③「身近にあるものの臭いを利用する」
次に紹介する方法は「身近にあるものの臭いを利用する」という方法です。

ネズミの嗅覚は人間よりも優れており、視覚が発達していない分だけ嗅覚を頼りに生きている生き物の一種でもあります。

そのため、「苦手な臭い」に対して敏感に反応し、その臭いに近づこうとしないという習性を利用することでネズミを追い出すことができる可能性があるのです。

具体的に、ネズミが苦手とする臭いは以下のとおりです。

  • 天敵の臭い
  • ミントやハッカの臭い
  • 防虫剤の臭い
  • ワサビやトウガラシの臭い
  • ユリの花の臭い
  • 正露丸の臭い

天敵の臭い

ネズミは「天敵の臭い」がする場所には近づこうとしません。

具体的にネズミが苦手とする動物は以下のとおりです。

  • ネコ
  • キツネ
  • アナグマ
  • フェレット
  • タヌキ
  • イタチ
  • ハムスター
  • ワシ
  • タカ
  • フクロウ
  • ヘビ

一部の動物はペットとしても人気が高く、その臭いによってネズミを遠ざけることができれば嬉しいところです。

「ハムスター」に関しては、同じネズミの仲間として「ここは別のネズミの縄張りなんだ」と思わせることができるため、近づかないのです。

なお、「ネコはネズミを捕獲する」というイメージがありますが、エサをもらっているペットにネズミを捕食するだけの運動能力や積極性があるとは言い難く、臭い以外だと「鳴き声」くらいしかネズミ対策にはならないと考えてください。

ミントやハッカの臭い

ネズミは「ミント」や「ハッカ」の臭いも苦手としています。

植物自体も臭いを発しますし、「ハッカ油」のようにハーブ類の臭いを放つ製品の臭いも苦手としています。

ネズミ対策としてだけでなく、虫対策としても高い効果を発揮してくれるでしょう。

ただし、一部のペットに悪影響を及ぼす可能性がありますので、ペットを飼っているご家庭の場合はペットとの相性や設置場所に注意が必要です。

また、場合によってはネズミが臭いに慣れてしまい、忌避効果を発揮しなくなる可能性があります。

防虫剤の臭い

ネズミは「防虫剤」の臭いも苦手としています。

防虫剤は基本的に虫対策として用いられるため、防虫剤をうまく活用すればネズミ対策と虫対策を一度に実施することができます。

樹脂系の臭いを発するタイプが有効ですが、効き目が続く期間は商品ごとに異なるため、使用前に確認しておき、定期的に交換しましょう。

ワサビやトウガラシの臭い

ネズミは「ワサビ」「トウガラシ」といった食べ物の臭いも苦手です。

特にトウガラシは乾燥したものであれば日持ちするというメリットもあり、使い勝手は悪くありません。

ただし、定期的に交換が必要になるので、作業しにくい場所に設置すると作業する手間がその都度かかることになります。

ユリの花の臭い

ネズミは「ユリの花」の臭いを苦手としています。

ただし、苦手なのは「花の臭い」だけであり、ユリの花の葉や茎の部分まで苦手としているわけではありません。

むしろ、花が落ちた後のユリの球根部分はネズミが食べるターゲットになってしまうため、ネズミ対策としてユリの花を育てる場合には注意が必要です。

正露丸の臭い

一部、ネズミ対策として「正露丸」を使用した話もあります。

実際、正露丸には「木を焼いたような臭い」があり、動物たちは本能的に「火事」を連想するので苦手とする理由はわかります。

ただし、正露丸の臭いはネズミだけでなく人間にとってもはっきりとわかる臭いであるため、数を揃えたり設置する場所によっては住人の生活にも悪影響を及ぼす可能性がある点は否定できません。

また、薬なのでコストパフォーマンスが悪い点も無視できません。

ネズミ駆除専門家の一言アドバイス

ネズミはさまざまな臭いを苦手としており、忌避剤代わりにできる可能性があります。

ネズミを追い出す方法④「超音波や電磁波を出す装置を利用する」

ネズミを追い出す方法④「超音波や電磁波を出す装置を利用する」
4つ目の方法は「超音波」や「電磁波」を発するネズミ対策グッズを購入し、使用するという方法です(この記事では「超音波」について解説を進めます)。

超音波って人間には害はないの?

基本的に超音波は人間の耳で聞き取ることができない周波数であり、同時にネズミには不快な音となる周波数であるため、ネズミを追い出しながらも、住んでいる人間には悪影響が及びません。

超音波を使ったネズミ対策のメリット

ネズミを追い出す方法として超音波を利用することには、以下のメリットがあります。

  • 電源を確保している限り使い続けられる
  • 人間には害がない
  • 設置が簡単

「電源」に関しては、コンセントから電気を確保するタイプと、電池で稼働するタイプがあり、前者は電池交換の必要がなく、後者の場合はコンセントが無い場所でも設置できるというメリットがあります。

設置に関しても基本的に「置くだけ」でOKなので、特別な技術は必要としません。

超音波を使ったネズミ対策のデメリット

一方で、超音波を使ったネズミ対策には以下のデメリットがあります。

  • 一部のペットには悪影響となる
  • ネズミが慣れてしまう可能性がある
  • 設置場所を間違えると効果がない

人間には基本的に害のない超音波ですが、ネズミに効果があるということは「ネズミの仲間」には影響が及ぶ可能性が高いということでもあります。

例えば「ハムスター」や「ウサギ」などのペットを飼っている場合には、何らかの影響が及ぶ可能性がありますので、使用する際には細心の注意が必要です。

また、周波数や使用期間によっては、追い出す対象となるネズミが超音波に慣れてしまい、大きな影響を及ぼせない可能性もあります。

対策として「周波数を変えられるタイプ」であればネズミが嫌がる周波数に変えられますが、逆に周波数を変えられないタイプの場合、最初からネズミに効果を与えられない周波数である可能性もあります。

あとは、どこに設置しても効果があるわけではなく、設置場所を間違えてしまうと何の効果も発揮できない可能性もあります。

置くだけで使用できる手軽さがある一方で、何かと使用においてデリケートな部分があることは否めません。

ネズミ駆除専門家の一言アドバイス

超音波は一部のペットに悪影響です、ペットを飼っている人は注意してください。

ネズミを追い出す方法⑤「ネズミの天敵をペットにする?」

ネズミを追い出す方法⑤「ネズミの天敵をペットにする?」
先ほど「臭いを利用する」の項目において「ネズミの天敵」という話をしています。

一般的なイメージとして、ネコやヘビはネズミを攻撃・捕食しますから、捕食や攻撃という、より積極的な方法でネズミ対策ができるのではないかと考える人も少なくありません。

海外ではネズミ対策にネコが活躍している

海外の話になりますが、ネズミに困った街や農家が、ネコを導入したことでネズミの被害が減少したという話があります。

逆に、開墾などの環境の変化でネズミの天敵が減少した地域では、爆発的なネズミ被害に悩まされたという話もあります。

このように、ネコなどのネズミの天敵の存在の有無は、確かにネズミ対策として有効なのだと考えられなくもありません。

ペットは基本的にネズミを捕らえようとしない

では、日本の一般家庭において、ネズミへの攻撃目的でネズミの天敵をペットとして飼うことには意味があるのかといえば、非常に疑わしいところです。

理由の1つは「飼われているペットはネズミを捕らえようとしない」ことにあります。

そもそも「ネズミを捕食する」という行為は「空腹を満たし、生き延びる」ために行われます。

ペットとして飼っているということは、きちんと食事を与えているということなので、基本的にペットは空腹に悩まされることがありません。

少し話は逸れますが、水族館で捕食者である「サメ」と一緒に大量の魚を展示できるのは、サメが別途きちんとエサをもらって満腹であることが理由なのだそうです。

攻撃し、捕食するという面倒な行為をしなくても食事にありつけるペットは、わざわざネズミを捕食しようと考えないのです。

自由にさせられないペットも多い

2つ目の理由は「自由にさせられないペットも多い」ことです。

仮にネズミへの攻撃目的でペットを飼うということは、室内に放つということになります。

では、「ネズミの天敵」の中で「ペットとして適している動物」を見てみましょう。

  • ネコ
  • フェレット
  • ハムスター
  • フクロウ
  • ヘビ

このうち「ハムスター」はネズミを捕食しないとして除外すれば4種類の動物が残るわけですが、「フクロウ」や「ヘビ」は脱走などの事故の都合上、放し飼いには適していません。

その他、住宅などの事情でケージに入れておかなければならないケースもあるでしょうから、ネズミを攻撃できうるだけの自由度をペットに与えられないケースが多くなるのです。

野生のネズミに関わるとケガや病気のリスクがある

そもそも、これらの動物はネコを捕食する立場にはありますが(ハムスターは違いますが)、常に一方的に攻撃できるわけではありません。

「窮鼠、猫を噛む」ということわざがあるように、ネズミの方からペットに攻撃される可能性だってあるわけです。

また、野生のネズミは体の内外にさまざまな病原菌を持っており、攻撃や捕食をきっかけとして何らかの病気に感染してしまう可能性もあるのです。

ペットして飼っている動物に、わざわざそんなリスクを負わせたいという人は少ないでしょう。

ネズミ対策として飼い始めるのは現実的ではない

このように、ネズミ対策としてペットの存在を利用することは、臭いや鳴き声の点においてネズミ忌避効果があるかもしれない一方で、ネズミを狩る側としての存在として利用するのは難しいことがわかります。

もし「ネズミ対策として○○を飼おう!」と思っても、さほど有益な効果を発揮しない可能性が高いです。

もちろん、家族の一員としてペットを飼うこと自体は悪いことではありませんが、単純にネズミ対策の利用価値として飼うのであれば動物が可哀そうです。

そもそもペットやペットのためのエサやケージその他のグッズを購入するためのお金があるのであれば、忌避剤や超音波発生装置を買った方が安上がりになります。

ネズミ対策としてペットを飼い始めるのであれば「ネズミがいなくなればいいな~」程度のモチベーションにしておくことをおすすめします。

ネズミ駆除専門家の一言アドバイス

ペットに過度な期待をしないようにしましょう。

ネズミを追い出すことに成功したら「侵入経路を塞ぐ」ことを忘れずに!

ネズミを追い出すことに成功したら「侵入経路を塞ぐ」ことを忘れずに!
ネズミを追い出すことができたら、それでネズミ駆除は終わりではありません。

重要なことは「ネズミの被害を再発させないこと」であり、そのためには「ネズミの侵入経路を封鎖する」ことが必要です。

ネズミの侵入経路

ネズミは、以下の場所から建物内に侵入することができます。

  • 通気口
  • 屋根の隙間
  • 壁のひび割れ、穴
  • 基礎の隙間
  • 電線導入部の隙間
  • 換気扇
  • 配管と壁の隙間
  • 戸袋の隙間

被害の多い「クマネズミ」や「ドブネズミ」は体長20センチ前後、体の小さな「ハツカネズミ」については5センチ程度の大きさしかないので、ちょっとした大きさの隙間があればそこから入り込みます。

その上、壁や電柱をよじ登るのが得意なので、高いところにある隙間からでも侵入することができます。

侵入経路を塞ぐためのグッズ

これらの侵入経路を塞ぐためには、ホームセンター等で以下のグッズを購入する必要があります。

  • 防鼠金網
  • 防鼠版
  • 防鼠パテ
  • 忌避テープ

これらのグッズを、隙間の大きさや形状、場所に合わせて使用してください。

ネズミ駆除専門家の一言アドバイス

侵入経路を塞がないと、元の木阿弥です。

自力でネズミを完全に追い出せる?

自力でネズミを完全に追い出せる?
ここまでに、自力でネズミを追い出す方法について解説してきましたが、果たしてこれらの手段を用いることで本当に建物内のネズミを完全に追い出すことができるのでしょうか?

失敗する可能性が高い

結論から述べてしまうと、これらの「ネズミを追い出す方法」を実践したとしても、完全にネズミを追い出すことは難しいといえます。

理由は以下のとおりです。

  • ネズミの習性を理解したうえで道具を使用しなければ効果が薄い
  • 正しく使用できても効果が薄れる可能性がある
  • 再発防止策を徹底できない可能性が高い

まず、道具を使用するにあたっては、その道具が「ネズミの生息圏内」にしっかりと影響を及ぼすことが重要です。

ネズミがいないところに影響を及ぼしたところで、ネズミがいなくなるとは考えにくいです。

実践するためにはネズミの習性を理解し、ネズミがどこにいて、どこを通る可能性が高いのかを把握していなければなりませんが、専門家でない限りそういった知識に明るい人は少ないでしょう。

次に、仮に道具を正しく使用できていたとしても、それが理想通りの効果を発揮してくれるとは限りません。

人間にだって「慣れ」があるように、ネズミもこの記事で紹介した忌避効果のある道具などに対して、ある程度の慣れを見せる可能性があります。

最後に、仮にネズミをしっかりと追い出せたとしても、再発防止策、つまり侵入経路の完全封鎖ができなければネズミ被害は再発してしまいます。

自分では「完全にふさげた!」と思っていても、文字通りその認識は甘くて穴だらけであれば、どこからでもネズミは侵入でき、被害は再発してしまうでしょう。

少しでも残れば繁殖する可能性がある

仮に、ネズミを多く追い出せたとしましょう。

しかし、繁殖の条件が揃っているのであれば、そこから数を増やすことは十分に考えられます。

ネズミの種類 繁殖可能期間 妊娠期間 1回の妊娠で生まれる数 1年で妊娠する回数
クマネズミ 生後3か月~ 20~25日 6~7匹 5~6回
ドブネズミ 生後3か月~ 20~25日 7~9匹 5~6回
ハツカネズミ 生後5週~ 18~20日 5~6匹 6~10回
ネズミの種類 寿命
クマネズミ 2~3年
ドブネズミ 2~3年
ハツカネズミ 1~2年

ネズミの寿命は意外と長く、その間に数多くの子どもを産むことができます。

産まれた子どもたちも生後数か月で繁殖可能となり、いわゆる「ネズミ算」でどんどん増えてしまうのです。

人によっては「冬になれば自然にいなくなるのでは?」と考えるかもしれませんが、建物内のネズミは冬を越せますし、自然にいなくなることは考えにくいです。

ネズミ駆除専門家の一言アドバイス

自力でのネズミ対策には限界があります。

しっかりとネズミを追い出したいのであれば「業者に駆除してもらう」のがおすすめ!

しっかりとネズミを追い出したいのであれば「業者に駆除してもらう」のがおすすめ!
自力でのネズミ追い出し作戦は全く効果を及ぼさないというわけではありませんが、完全にネズミを追い出すことができるのかといえば、そうとは言い難いのが現実です。

しかし、ネズミ被害を放置すれば、さまざまな弊害をもたらすことになります。

  • 家具や電気コード、建材をかじられる
  • ダニや病原菌を運んでくる
  • 糞尿で臭いの被害が発生する
  • 天井裏の足音で夜に眠れなくなってしまう

業者に駆除を依頼することのメリット

しっかりとネズミを追い出し、被害の再発防止を徹底したいのであれば「ネズミ駆除業者に駆除を依頼する」という選択肢を選ぶことをおすすめします。

その理由は以下のとおりです。

  • 完全駆除できる
  • 屋根裏や縁の下に自分で潜らなくていい
  • ネズミのフンや死骸を自分で片付けなくていい
  • グッズや道具を何種類も購入して試す手間が省ける
  • ケガや病気がうつる心配がない

駆除業者はネズミの習性を把握したうえで、それに合った方法で作業してくれますから、「完全駆除」が可能な業者が多いのです。

また、ネズミ駆除のために必要な作業はネズミがいる場所、つまり「屋根裏」や「縁の下」といった狭い場所が中心になるため、どうしても手間がかかる上にケガのリスクもあり準備も必要ですが業者に依頼すればそれらのリスクを負う必要がなくなります。

ネズミ駆除で重要なポイントの1つは「糞尿や死骸の処理を徹底しないと病気や悪臭の原因を残すことになる」のですが、この不快で手間のかかる作業も業者に一任できますので安心です。

自力でのネズミ駆除は道具を揃える必要がありますが、業者に依頼すれば必要な道具はすべて業者が揃えていますので、何の道具も準備する必要はありません。

狭い場所での駆除作業にはケガのリスクが、ネズミの死骸や糞尿に触れることで病気感染のリスクが発生しますが、業者に依頼すればこれらのリスクを伴う作業を一任できますので、リスクを負う必要が無くなります。

このように、業者に依頼することでさまざまなメリットを享受することができます。

費用がかかるデメリットはどう考える?

ネズミ駆除に限った話ではありませんが、業者に何かを依頼する場合にはどうしても「費用」をデメリットに感じてしまう人が多いと思います。

確かに自力で駆除できれば人件費を中心に大幅な費用削減につながりますが、大前提として「同じ駆除効果を発揮できること」が挙げられます。

要するに、自力でのネズミ追い出しは低コストではありますが、完全駆除できるかどうかは怪しく、費用対効果はさほど高いとは言えないのです。

業者に依頼すれば決して安いとは言えない費用を支払うことにはなりますが、完全駆除してもらうことができるため、費用対効果は高いのです。

ネズミ駆除専門家の一言アドバイス

業者に駆除を依頼して、家からネズミを完全に駆逐してもらいましょう。

まとめ

ネズミを追い出す方法はさまざまですが、確実にネズミ被害を根絶し、再発防止するためには「駆除業者に依頼する」という選択肢が最も有効な手段です。

ネズミ被害を放置すればさまざまな被害をもたらすことになりますので、そうなる前に早めに業者に相談して駆除してもらいましょう。

【ネズミ退治をプロにまかせるなら】高品質で安いネズミ駆除のプロ!ネズミメンテナンス

ネズミに関して以下のことにお悩みの方は、ぜひネズミメンテナンスにおまかせください!

  • どこに頼んでもネズミの被害が止まらない
  • できるだけ実績のある業者にお願いしたい
  • 夜になると天井からガタガタと物音がする
  • 他社の見積もりが高額で正しい見積もりなのか不安
  • できれば近所の地元の業者にお願いしたい
  • ネズミの駆除を依頼したいがどこに連絡すればいいかわからない

ネズミメンテナンスをおすすめする4つのポイント

①地域密着のスピード対応!

全国に営業所を構えているため最短30分で現場に到着。現場調査から駆除施工までスピーディーな対応が可能です。

②本物のプロの技術

ご家庭から飲食店、工場や野菜畑など様々な案件に対応してきましたので提案力には自信があります!

他社で断られた案件や駆除しきれなかった案件もぜひご相談ください。

③広告費を使わない自社集客

多くのネズミ駆除業者は集客業者やリスティングサービスを利用することで1件あたり数万円の広告費をかけています。

ネズミメンテナンスはこれまでのお客様とこのサイトのみで集客しているため、この集客コスト分をお客様に還元させていただいております。

④万全のアフターサービス!

駆除完了後は基本的に1年間の保証をおつけしております。万が一再発した場合でもすぐに対応させていただきます。

料金目安

木造ご住宅のネズミ駆除 10万円~
集合住宅のネズミ駆除
(専有部分のみ)
8万円~
飲食店のネズミ駆除(定期) 3万円/月
ネズミの死骸の処理などスポット対応 8,000円~
ネズミの侵入口の閉塞 3000円/1箇所
点検口の作成 2万円~

※上記は目安の料金です。詳細な見積書は現地調査の上でご提示させていただきます。

対応エリア
北海道、宮城県、茨城県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、長野県、静岡県、愛知県、岐阜県、三重県、大阪府、兵庫県、広島県、福岡県

※一部地域では繁忙状況により対応できないことがございます。詳しくは、下記コールセンターまでお問い合わせください。

  • コールセンター:044-328-9196
  • 受付時間:9:00~19:00(土日・祝日は除く)

詳細は以下をご覧ください!

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