「家にネズミが出てから、アレルギーっぽい症状が出るようになった」
「ネズミでアレルギーになることなんてあるの? どんなアレルギー?」
そんな疑問や悩みを持っている人も多いのではないでしょうか?
ズバリお答えすると、ネズミはアレルギーの原因になります!
ネズミが原因のアレルギーには2種類あって、
- アナフィラキシーショック
- ダニアレルギー
の可能性が考えられ、それぞれに症状や治療法が違っています。そこでこの記事では、
- ネズミ原因のアレルギー2種の発症の仕組みや症状
についてくわしく説明し、アレルギーをよく知ってもらいます。その上で、
- ネズミ原因のアレルギーの対処法
として、検査や診断の詳細、どんな治療をするのかなどについて解説していきます。さらに、
- アレルギーを防ぐ環境づくり
として、原因であるネズミなどの駆除方法についても触れていきます。
この記事を最後まで読めば、ネズミのアレルギーについて知りたいことがすべてわかるはずです。
あなたが悩まされているアレルギー症状が少しでも治ることを祈っています!
Contents
ネズミが原因のアレルギーは2種類考えられる

ネズミが原因のアレルギーには、2つのパターンが考えられます。
ひとつは、噛まれたことでショック状態に陥る「アナフィラキシーショック」。
もうひとつは、ネズミの体に寄生しているダニによる「ダニアレルギー」です。
まずはこれらのアレルギーについて、どんなものなのかくわしく解説していきましょう。
アナフィラキシーショック
「アナフィラキシー」とは、アレルギーの原因物質が体に取り入れられることで起きる即時型過敏反応の一種で、じんましん、呼吸困難、意識障害などの症状をともなう全身性疾患です。
その中でも特に激しいショック状態に陥った場合を「アナフィラキシーショック」と呼びます。
食物や薬などが原因で引き起こされることが多く、動物原因としてはハチに刺された場合にアナフィラキシーショック状態になることがよく知られていますが、ネズミに噛まれた場合にも起きることがあります。
発症の仕組みをわかりやすく説明すると、
- 体の中にアレルギーの原因物質(=アレルゲン)が入り込む(この場合はネズミに噛まれる)
- 体がアレルゲンに対抗するため、抗体を作り出してアレルゲンを体から追い出す
- もう一度アレルゲンが体に入り込む(またネズミに噛まれる)
- 抗体が再度アレルゲンに対抗するが、それにより体が激しいショック状態に陥ってアナフィラキシーショックを引き起こす
とされています。
つまり、アレルギーの原因物質=アレルゲンが2回以上体に入り込んだ場合に起きるものですが、実際には初めての場合にもアナフィラキシーショックと同様の症状を起こすことがあります。
ネズミの場合も、何度か噛まれてアナフィラキシーショックになることもあれば、初めてで重篤な状態になることもあるので要注意です。
症状としては、
- 全身の発疹、かゆみ、紅斑などの皮膚症状
- 唇や舌などが腫れる粘膜症状
- 呼吸困難、気道が狭まる、ぜいぜいする、低酸素血症などの呼吸器症状
- 血圧低下、意識障害などの循環器症状
- 嘔吐、腹痛、下痢などの消化器症状
を発症し、重篤な場合は死に至る深刻なものです。
即時型のアレルギーなので、アレルゲンが体に入ってから発症までの時間は非常に短く、多くの場合では5分〜30分程度でショック状態に陥ります。
もっと早ければ数秒後に発症することもあり、遅い場合は2時間程度経ってから起きる場合もありますので、「直後に体に異変がないから大丈夫だろう」と安心するのは禁物です。
また、発症して軽度でおさまった場合でも、時間が経ってからぶり返して重篤な状態に陥ることもありますので、かならずすぐに治療を受けなければいけません。
ダニアレルギー
ネズミの体には、ほぼかならずイエダニが寄生していて、このイエダニが人間にダニアレルギーを引き起こします。
一説には、重症アレルギーのうち8〜9割はダニが原因とも言われるほど広く被害が及んでいます。
ダニアレルギーの原因は、
- ダニに皮膚を刺される
- ダニの死骸やフンに触れる
ことです。
イエダニは体長0.6〜1.0mm程度と小さく、その被害はダニが活発に活動する6〜9月と、ネズミが家の中に増える冬の時期に多くなりますが、それ以外の時期にも年間通して発生します。
普段はネズミに寄生・吸血していますが、ネズミが死ぬとその体を離れて拡散し、人に被害を及ぼすのです。
お腹や太ももなど体の柔らかい部分を刺されやすく、刺されると赤く腫れて、ときには小さい水疱になることもあります。
また、ダニの死骸やフンは非常に小さく、細かく砕けた場合には0.01mmほどのものもあり目に見えにくいのが厄介です。
気づかないうちに触れたり口に入ってしまったりする恐れもありますし、乾燥した場所だと死骸やフンが舞い上がって、それを吸い込んでしまう危険性もあります。
ダニアレルギーの症状としては、
- アレルギー性鼻炎(くしゃみ、鼻水、鼻づまりなど)
- ぜんそく
- アトピー性皮膚炎(かゆみ、湿疹など)
- アレルギー性結膜炎(目の充血、かゆみなど)
などが主なものです。
一般的に、季節性のアレルギーに比べて、ダニアレルギーに対する予防や治療に対する意識は高くないとも言われますので、この記事をきっかけに対策を講じてください。
ネズミ原因のアレルギーの対処法

では、ネズミ原因のアレルギーに対して、どんなことができるのでしょうか?
治療や予防法など、さまざまな角度から対処法を考えてみましょう。
検査・診断の方法
まず、アレルギーであるかどうかの診断や検査はどのようにするか、見ていきましょう。
アナフィラキシーの検査・診断
アナフィラキシーは即時性の疾患で、発症したら一刻を争います。
そのため、診断基準には血液などの検査は含まれず、
- アレルゲンに触れたり、体に取り入れたりしたかどうか(アレルゲンの曝露)
- 実際の症状(臨床症状)
- 医師の見立て(所見)
だけで「アナフィラキシーがどうか」を診断します。
具体的には、以下の3つのうちどれかに該当すれば、「アナフィラキシーである」と診断されます。
1)数分〜数時間以内に、
|
2)「アレルゲンではないか」と考えられるものに曝露してから数分〜数時間以内に、 以下のうち2つ以上の症状をともなう
|
3)その患者が「◯◯アレルギーである」とわかっているアレルゲンに曝露してから、 数分〜数時間以内に、下記のいずれかの基準まで血圧が低下する
|
【各症状】 皮膚症状:全身の発疹、かゆみ、紅斑など 粘膜症状:口唇、舌、口蓋垂などの炎症、腫れ 呼吸器症状:呼吸困難、気道が狭まる、ぜいぜいする、低酸素血症など 循環器症状:血圧低下、意識障害など 消化器症状:吐き気、嘔吐、腹痛、下痢など |
※参考:一般社団法人 日本アレルギー学会「アナフィラキシーガイドライン」
ダニアレルギーの検査・診断
ダニアレルギーの診断は、アレルギー性鼻炎などの場合とアトピー型ぜんそくの場合で違ってきます。
1)アレルギー性鼻炎の場合
以下のような流れで診断します。
【問診】 くしゃみ、鼻のかゆみ、鼻水・鼻づまりなどが1年を通してあり、目のかゆみ、せき、ぜいぜいする、呼吸困難などのぜんそく症状があれば、ダニアレルギー の可能性がある アレルギーは遺伝的要素が強いため、家族にアレルギー患者がいるかも重要 ▽ 【アレルギー診療(鼻鏡検査)】 ▽ 【鼻汁採取】または【アレルギー検査への振り分け】
▽ 【誘発テスト】 ▽ 【診断】 |
2)アトピー型ぜんそくの場合
以下のような順番で検査・診断を行います。
【診察】
▽ 【検査】 ▽ 気管支喘息と診断されたら<アレルギー検査>で病型分類
【診断】 |
これらの検査を受けて「アレルギーである」と確定したら、治療を受けることになります。
対処と治療法
では、アレルギーと診断されたら、どのような治療をするのでしょうか?
アナフィラキシーとダニアレルギーそれぞれについて説明していきましょう。
アナフィラキシーの対処と治療法
アナフィラキシーは急激に症状が出ますので、すぐに病院に行く必要があります。
ネズミに噛まれて急に発疹が出たなどアナフィラキシーが疑わしい場合は、様子見をせずになるべく早く医師の診断を受けてください。
また、噛まれてすぐに、発疹以外にも呼吸困難、めまい、腹痛、嘔吐など、前述したアナフィラキシーの症状が出た場合は、119番通報で救急車を呼んでください。
もし救急車で搬送される場合は、救急隊員によって以下の処置が行われます。
- 患者の初期評価:意識の有無、喉が詰まっていないか、呼吸困難やショックはあるかなどをみる
- 必要であれば酸素投与
→もし患者がもともとアレルギーで、薬を自己注射できるエピペンを処方されている場合は、それを注射する場合もある
病院についたら、以下のような治療がされます。
1)アドレナリンの筋肉注射
アドレナリンには、以下の効果があるため、アナフィラキシーショックの治療に有効
- 心臓の働きを強め、末梢血管を縮めて血圧を上昇させる
- 気管支拡張
- 粘膜の腫れを改善する
2)点滴
脱水や血圧低下を改善するために投与
3)その他、抗ヒスタミン薬やステロイドなどが投薬される場合もある
アナフィラキシーの治療にもっとも有効で、最優先に行われるのはアドレナリンの投与です。
発症したら一刻も早くアドレナリン注射を受けることが重要です。
ダニアレルギーの対処と治療法
1)アレルギー性鼻炎の場合
アレルギー治療の方法には、以下の3つがあります。
①アレルゲンの回避
ネズミ原因のダニアレルギーの場合は、イエダニとそれを媒介するネズミを駆除する必要があります。
これについては「2-4 アレルギーを防ぐ環境づくり」でくわしく説明します。
②薬物療法
症状の種類や重さによって、抗ヒスタミン薬、ロイコトリエン受容体拮抗薬、ステロイド点鼻薬などを組み合わせて治療します。
③アレルゲン免疫療法(減感作療法)
アレルギー性鼻炎の根本治療を目指す方法です。
アレルゲンを少しずつ体に取り入れることで、体を慣らして反応が出ないようにするものです。
これらを必要に応じて組み合わせて治療を進めていきます。
2)アトピー型ぜんそくの場合
アトピー型ぜんそくの治療では、以下の2種類の薬を組み合わせて使用します。
①コントローラー(長期管理薬)
発作を予防するため、毎日服薬します。
- 気道の炎症を抑える吸入ステロイド薬、ロイコトリエン受容体拮抗薬など
- 気道を拡張するテオフィリン除放製剤、長時間作用型β2刺激薬、長時間作用性抗コリン薬など
の両方を併用します。
②リリーバー(発作治療薬)
発作が起きたときに、応急的に服用します。
- 短時間作用型吸入β2刺激薬、テオフィリン薬、抗コリン薬など
コントローラーで発作が起きないよう予防しつつ、もし発作が起きたらリリーバーで抑える、という治療です。
コントローラーは、効果が現れるまでには長期的に使い続けることが必要です。
また、最初の治療で効果が出ない場合は、薬の種類を追加し、改善されてきたら逆に薬を減らしていく方法が一般的です。
アレルギーを防ぐ環境づくり
アレルギーを予防するには、アレルゲンを取り除くことがもっとも重要です。
ネズミ原因のアレルギーの場合で言えば、
- ネズミの駆除
- イエダニの駆除
- 室内の清掃や環境整備
に取り組み必要があるでしょう。
ネズミの駆除
ネズミ駆除にはさまざまな方法があります。
- ネズミが嫌がる忌避剤のスプレーなどで追い払う
- ネズミが嫌がる超音波や電磁波を発生する装置で追い払う
- 毒エサを仕掛ける
- 罠などで捕獲する
- 侵入口を塞いで入れないようにする
などの対策が考えられますが、これらのうちどれかひとつの方法だけで完全駆除するのは難しいものです。
いくつかを効果的に組み合わせることで、徹底的に駆除する必要があるのです。
そのため、ネズミ駆除専門の業者に依頼するという手段も検討するとよいでしょう。
これについては、別記事「自分でできるネズミ駆除の方法とプロも使うオススメ駆除グッズ12選」「ネズミ駆除を業者に頼むと費用はいくら?ケース別の相場を徹底調査」にくわしく解説していますので、参照してください。
イエダニの駆除
イエダニを駆除するには、駆除剤を使います。
- 煙や蒸気で薬剤を部屋に行き渡らせて駆除するくん煙剤、くん錠剤
- ふとんやソファなどダニが潜む場所に敷く、忌避剤のシートやマット
- ダニが嫌がる成分を噴霧する、スプレー状の忌避剤
- 置き型の忌避剤
など、さまざまな種類があるので、いろいろと併用してみてください。
ダニ駆除の詳しい方法については、別記事「ネズミはダニの発生源!ネズミとダニの関係性から駆除法まで徹底解説」でわかりやすく説明していますので、そちらも参照してください。
また、なかなか駆除できない場合は、ダニ駆除業者に依頼するという手もあります。
室内の清掃や環境整備
ネズミやダニを駆除すると同時に、ダニの死骸やフンなどを徹底的に掃除しなければなりません。
また、二度とネズミやダニが発生しないよう、室内の環境を整備する必要もあります。
- 毎日掃除機がけだけでなく水拭きもして、ダニの死骸やフンを残さない
- ダニがつきやすいふとんやクッションはこまめに天日干しする
- 天日干しができないときは、ふとん乾燥機で乾燥させる
- ベッドや布張りのソファもダニがつきやすいので、壁から10cm離して置き、隙間まで掃除する
- カーテンにもダニがつきやすいので、年に1回以上洗濯する
- 畳にカーペットを敷いていると、ダニが間にわきやすいので、防ダニカーペットに変えるか、防ダニシートを間に敷く
- 室内の観葉植物は、ネズミのエサやダニの温床になるので、置かないようにするか、防虫剤を使う
- ダニは湿気を好むので、室内の湿度を60%以下に保つ
- ふとんや枕に挟む防ダニシート、防ダニ壁紙などの予防グッズを使う
などの対策が有効です。
まとめ
いかがでしょうか?ネズミが原因のアレルギーについて、くわしく理解してもらえたのではないでしょうか。
では最後に、記事の内容をもう一度振り返ってみましょう。
- アナフィラキシーショック
- ダニアレルギー
2)ネズミ原因のアレルギーの対処法は、
- 病院で検査、診断、治療を受ける
- アレルギーを防ぐ環境づくりをする
以上の知識をもとに、あなたを悩ませているアレルギー症状が適切な治療でおさまることを願っています!
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