「家の敷地内でネズミを見かけたけれど、ネズミに嚙まれることはあるの?」「万が一ネズミに嚙まれたらどうなってしまうのか不安」
家の中や敷地内でネズミを見かけたら、いつネズミに嚙まれてもおかしくありません。
万が一ネズミに嚙まれたら、約10%の確率で「鼠咬症」に感染してしまいます。
鼠咬症は野生ネズミの約3~25%が保有している細菌に感染することで発症。適切な治療を受けないで放置すると、7~13%ほどの確率で死に至ることも分かっています。
ネズミに嚙まれたらこのようなリスクがあるからこそ、ネズミを寄せ付けない対処法を実践することもも欠かせません。
この記事では、ネズミに嚙まれたときに発症する恐れがある鼠咬症の症状や、噛まれたときにやっておくべき応急処置法、そしてネズミを寄せ付けない予防策を詳しく解説していきます。
これを読み鼠咬症の恐ろしさを知れば、おのずと「ネズミを寄せ付けないよう予防策を取り入れないと!」という気持ちになるはずです。
Contents
ネズミに嚙まれたら約10%の確立で鼠咬症になる

「鼠咬症」とは、動物から人に感染する「動物由来感染症」の一つです。
野生に生息している3~25%のネズミが口腔内に保有している細菌が原因で、細菌を保有しているネズミに嚙まれると傷口から菌が侵入しまざまな体調不良が起こります。
日本では2004年に石垣島に住む63歳の女性が自宅でネズミに嚙まれ、鼠咬症となり入院をしています。
アメリカの調査ではネズミに嚙まれた人のうち約10%が発症したと発表されており、ネズミに嚙まれたら真っ先に感染が疑われる病気です。
鼠咬症はネズミが保有している細菌により次の図のように2種類に分けられます。

それぞれどのような症状や特徴があるのか詳しく説明していきます。
モニリホルムレンサ桿菌感染症の特徴
ネズミの口腔や咽頭に存在している常在菌「モニリホルムレンサ桿菌 」が原因となり発症します。
今までの感染者の50%が12歳以下の子供で、寝ている間にネズミに嚙まれるケースが多いとのこと。
感染してしまうと嚙まれた後1~10日以内に突然の悪寒や発熱、嘔吐などインフルエンザに似た症状が現れるところが特徴です。その後、足の裏や手のひらなどに丘疹ができたり、左右非対称の多発性関節炎が起こったりと全身に不調が及びます。
そのまま放置をすると、1~3ヶ月間発熱を繰り返しながら自然に回復していくケースもありますが再発や内膜炎や心膜炎などの重大が合併症を引き起こすことも報告されており、
最悪の場合約13%の確立で死に至ります。
鼠咬症スピリルム感染症の特徴
らせん状の細菌「スピリルム」に感染しているネズミに嚙まれると、ネズミの唾液や粘膜に潜むスピリルム菌が傷口から体内へと侵入し、鼠咬症スピリルム感染症を発症することがあります。
潜伏期間が長いのが特徴で、通常はネズミに嚙まれてから7~21日後に発症。
初期症状はモニリホルムレンサ桿菌感染症と似ており、突然の発熱を伴い発疹は傷口周辺から全身へと広がっていきます。
関節炎を伴うことは少ないですが一度解熱しても再び発熱やリンパ節炎となる症状が繰り返され、1~3ヶ月ほど続くことも。
適切な治療を受けなくても自然と緩和するケースもありますが、そのまま放置すると約7%の確率で死亡します。
鼠咬症スピリルム感染症はネズミに嚙まれたことでの感染しか報告されておらず、人から人へ感染することはないとされています。
鼠咬症になったらすぐに医療機関を受診する

鼠咬症は潜伏期間が長いケースが多く、ネズミに嚙まれたからと言ってすぐに目に見える症状が現れるわけではありません。
むしろ、鼠咬症の症状が現れるころには重症化してしまうことも考えられます。
だからこそ、ネズミ嚙まれたら自己判断はしないですぐに医療機関を受診するようにしましょう。
医療機関を受診する前には下記のような応急処置をして、外科や緊急外来などすぐに診てもらえる病院を受診してください。

鼠咬症かどうかは、医療機関で血液検査をはじめとする適切な検査を受けることで診断されます。
鼠咬症と診断された場合はペニシリン系の抗生物質を用いて、投薬治療を行うケースが多いです。
通常は7~10日間投薬治療をすると、症状の緩和がみられます。
症状によっては入院をして経過観察をする場合もあり、医師による適切な治療を受けることが回復への近道となります。
ネズミに嚙まれないための予防策3選

ネズミに嚙まれると鼠咬症を発症する可能性があり、大変なことになることが分かっていただけたかと思います。
だからこそ、ネズミに嚙まれないように日頃から予防をすることが大切です。
「ネズミを見かけた」「ネズミがいる可能性がある」といった場合には、ネズミに嚙まれるかもしれないという不安を回避するためにも防除方法をぜひ実践してみてください。
簡単に実践できるのは「環境的防除」
「環境的防除」とは、ネズミが住みにくい環境を整えることです。
すでにネズミが生息している場合だけでなく、ネズミの侵入防止を目的とした予防面でも効果が期待できます。
環境的防除は次の3つのポイントに絞ると、より実践しやすくなります。
point1:ネズミの餌になるものは食べられないように管理する
ネズミは雑食なので人間の食べ物はもちろん、ペットフードや生ごみも餌として食べます。
1日に自分の体重の3分の1から4分の1の食糧を必要とするため、多く餌がある環境には居座ってしまう習性があります。
「食べ物がある」「いい匂いがする」とネズミが察知しないよう、食品の管理をするようにしましょう。
主な方法としては、次のようなものが挙げられます。
- 食材やペットフードは床に直接置かないようにして、蓋付きの容器に入れる
- 容器はネズミが簡単にかじることができないようなガラス製、プラスチック製がおすすめ
- お菓子などの食べ残しを部屋に放置しない
- 食べ物の匂いもネズミを引き寄せる原因となるためゴミ箱やゴミ袋の管理も徹底し、できれば蓋付きのものを利用する
point2:ネズミの居場所を作らない
ネズミは「警戒心が強い」「寒さに弱い」という習性があり、他の動物や人の目につかない暖かい場所を好み巣を作ろうとします。
天井裏や排水管と壁の隙間、冷蔵庫の裏などはネズミにとって絶好の場所。ドブネズミなど土の中に生息するネズミは鉢植えの下や土間、床下などに居座るケースもあります。
ネズミが好みそうな場所を作らないようにするため、次のようなポイントを見直してみてください。
- たんすや冷蔵庫など長期間移動していない大型家具がある場合、その裏を住処にする可能性がある
- ネズミはビニール袋や紙くずを集めて巣を作る習性があるためこれらのものを床に放置したままにしていると、収納スペースや納戸などに巣を作ることがある
- 屋根裏や床下に通じている通り道がある場合、ネズミも出入りに利用し人気のいない床下や屋根裏に居座ることがある
- 家の壁を貫いて作った水道管や排水管、エアコンの配管まわりに隙間がある状態だと侵入口として利用されやすい
- 床下換気口や戸袋といったネズミが出入りできる場所がある
- 人気がない場合、勝手口や窓を開けたままにしておくとネズミの通り道になる可能性がある
- 長期間動かしていない植木鉢や置物がまとめて置いてあると、ネズミが穴を作りやすくなる
point3:ネズミの通り道を作らない
既にネズミがいることが分かっている場合は、ネズミが出入りできる通り道を塞ぐのも簡単にできる対処法です。
ネズミは基本的に夜行性なので行動パターンを把握するのは難しいかもしれませんが「ラットサイン」さえ見抜ければ、どこを通って侵入しているのか容易に判断できます。
- ネズミの出入り口や周辺の家具やコードに、ネズミの歯でかじったような小さな跡が残っている
- ネズミが出入りしている穴や入り口には、体を擦りつけたような黒い汚れができる
- ネズミの足跡や糞が見られる
- 「カサカサ」というネズミが動く音が聞こえる
ラットサインが分かりネズミの侵入経路に検討がついたら
- 穴や通路をステンレス製の格子や金網塞ぐ
- 小さな隙間は金タワシやセメントで塞いで、ネズミが通れないようにする
- ネズミの匂いやラットサインの形跡を消すために、掃除と消毒を徹底的に行う
といった対処法を実践しましょう。
「環境的防除」はネズミを寄せ付けない予防に活用でき、コストもかからないため簡単に実践できますが、すでにネズミが住み着いている場合には効果を得にくい側面もあります。
何度もネズミを見かける場合には「物理的防除」
「物理的防除」とは、トラップや捕獲装置を使いネズミを遠ざける対処法です。
家の中や敷地内で何度もネズミを見かける場合は、ネズミを寄せ付けない環境を作ることや既にいるネズミを駆除する方法を選択しましょう。
ネズミを防除するためのグッズには、粘着テープやカゴ型の捕獲グッズ、ネズミが嫌がる音や匂いを出すグッズ、ネズミを侵入させない侵入防止グッズなどさまざまなものが販売されていますが、
ネズミによる被害やネズミの侵入経路に合わせて適切に使わなければ効果が発揮できません。
駆除グッズを適切に使うためにどのようなグッズを選ぶべきか知りたい人は、ぜひ下記の記事を参考にしてみてください。
本格的にネズミを避けるなら「化学的防除」
「化学的防除」は薬剤を使いネズミを遠ざける方法です。
何度防除してもネズミを見かける場合やネズミの数が多い場合、徹底的に駆除したい場合に有効。
ネズミの駆除に効果がある殺鼠剤を使うことで、短時間で効率的に既に居住しているネズミを減らせるところがメリットです。
しかし、先ほど説明したようにネズミは警戒心が強く人の目につかないよう工夫して行動しているため、素人が闇雲に殺鼠剤を使用しても、ネズミの巣まで届かないことが多いです。
また、薬品を使うことになるため安全性に配慮し正しい使い方をする必要もあるでしょう。
そこで、徹底的にネズミを駆除をしたい場合はネズミの習性や行動を把握しているネズミ駆除業者に依頼をするのがおすすめですが、依頼をする業者も慎重に選ばなければなりません。
ネズミ駆除業者の中には相場を知らないことに漬け込み高額請求をする場合や、思ったような効果を得られない場合があるからです。
優良なネズミ駆除業者を見極めるためにも、ぜひ下記の記事を参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたか?
ネズミに嚙まれたら鼠咬症になる危険性があり、どのような症状を引き起こすのか分かってもらえたかと思います。
では最後にもう一度、記事の概略をまとめてみましょう。
◎ネズミに嚙まれたら約10%の可能性で鼠咬症になる
鼠咬症の特徴は主に次の3つ
- ネズミが保有している細菌により「モニリホルムレンサ桿菌感染症」と「鼠咬症スピリルム感染症」に分けられる。
- 潜伏期間が長いことが多く、ネズミに嚙まれたからといってすぐに発症しない。
- 感染すると嚙まれた部分の炎症だけでなく、発熱や発疹など全身に及ぶ不調が出る。
そのため、ネズミに嚙まれたときには
- 嚙まれた部分を清潔にしてすぐに医療機関を受診する。
- 鼠咬症だと判断された場合は、適切な投薬治療を受ける。
- 適切な治療を受けないで放置をすると、最悪の場合死に至ることがある。
この知識をもとに、万が一ネズミに嚙まれたときのため正しい知識を得るのはもちろん、ネズミに嚙まれないようにするための適切な決断ができることを願っています。
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8万円~ |
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