建物内にネズミがいると、早く駆除したいと思うでしょう。
ネズミを駆除する方法として「ネズミ捕りを設置する」という方法がありますが、ホームセンター等で購入するとそれなりの出費になります。
もし、自宅にある材料で自作できれば、ネズミ駆除の費用を大幅に節約できると思いませんか?
そこで、ネズミ捕りを自作する方法について解説します。
Contents
バケツを使ったネズミ捕りの作り方

最初に紹介するのは「バケツ」を使ったネズミ捕りの作り方です。
バケツともみがらと水を使った罠
バケツを使ったネズミ捕りは、大きく分けて「もみがらを使う方法」と「ペットボトルを使う方法」の2種類があります。
1つ目に紹介するのは「もみがらを使った罠」です。
材料は以下のとおりです。
- バケツ(ある程度の深さが必要)
- 水
- もみがら
- 木の板
作り方は以下のとおりです。
- バケツにネズミが溺れる程度の深さの水を入れる
- その中に、水が隠れる程度のもみがらを入れる
- 木の板をバケツにかけて、ネズミが登れるようにする
- 念のため、木の板の上にもある程度のもみがらをまいておく
この罠は、バケツの中のもみがらを食べに来たネズミをその下の水に落とし、捕まえて溺れさせる方法です。
ネズミは雑食ですが、「クマネズミ」や「ハツカネズミ」は特に植物を好む傾向にあるため、もみがらを食べに来ます。
バケツにいっぱいのもみがらを食べようとしてバケツに落ちれば、中にたっぷり入っている水の中に落ちるという構図です。
材料が少なく、工作の手間がかからないのでおすすめです。
作り方と、実際にネズミを捕獲している様子を映した動画がありましたので紹介します(作りは少し異なりますが、原理はほとんど一緒です)。
バケツとペットボトルと水を使った罠
2つ目に紹介するのは「ペットボトルを使った罠」です。
こちらの罠も、ネズミをおびき寄せてバケツ内の水に落とし、溺れさせるタイプの罠となります。
材料は以下のとおりです。
- バケツ(ある程度の深さが必要)
- 水
- ペットボトル(500ml)
- 木の板
- ビニールひも
- ネズミのエサ(マヨネーズなどペースト状の物)
作り方は以下のとおりです。
- ペットボトルの底部に錐で穴を開ける
- ペットボトルの蓋を開け、ビニールひもをペットボトルに通す
- ペットボトル両端のビニールひもをバケツの取っ手の根本部分に結び付ける
- ペットボトルがバケツの上で回転することを確認する
- バケツにネズミが溺れる程度の深さの水を入れる
- 木の板をバケツにかけて、ネズミが登れるようにする
- ペットボトル中央部にマヨネーズなどのネズミのエサを塗りつける(ペットボトルの外周を一周するように塗る)
ペットボトルに塗り付けたエサを食べようとして、橋のような状態になっているペットボトルの上にネズミがやってきます。
ペットボトルの上に乗ったネズミの重さによりペットボトルは回転し、ネズミはバケツの中の水に落ちてしまいます。
あとは「もみがらタイプ」と同様に、水の中に入ったネズミが溺れるのを待つだけです。
こちらのタイプも動画がありましたので紹介しておきます。
https://www.youtube.com/watch?v=cDauqJObHns
バケツを使ったネズミ捕りのメリットとデメリット
バケツを使ったネズミ捕りのメリットは以下のとおりです。
- 一回設置するだけで大量のネズミを捕獲できる可能性がある
- 工作の手間が少ない
- 材料がどこの家庭にもある、または安価に調達できる
- ネズミを殺処分しなくて済む
- 殺鼠剤が効きにくい「スーパーラット」にも効果的
デメリットは以下のとおりです。
- 数匹~数十匹のネズミの死骸を処分しなければならない
- バケツを置けるスペースが必要
- 放置しすぎると病気の原因となる
一度に何匹も駆除できる一方、それがデメリットになる可能性もある。
ペットボトルを使ったネズミ捕りの作り方
次に紹介するのは「ペットボトルを使ったネズミ捕り」です。
基本的な原理は、いわるゆ「かご式捕獲罠」であり、罠の内部にしかけたエサを食べると入り口が閉まって害獣を捕獲するというタイプの罠です。
ホームセンター等で購入する場合だと1個1,000円前後で売られていますが、これと同じ原理でしっかりとネズミを捕獲できる罠をペットボトルと少量の材料を使うだけで作れてしまうのです。
材料は以下のとおりです。
- ペットボトル
- 割りばし1膳
- 輪ゴム数本
- ひも
- 針金(無ければゼムクリップ)
- ネズミのエサ(サラミなどの固形物)
作り方は以下のとおりです。
- ペットボトルの上部分をカッターで切る(全面を切り落とさず一面のみ切らずに残す、パカパカと開く構造にする)
- 錐でペットボトル上部分(切り離した蓋の方)の側面に穴を1つずつ開ける
- 空けた側面の穴に割り箸を1本貫通させる
- 割り箸に輪ゴムを引っかけ、底面方向に伸ばした範囲内のペットボトル側面に穴を開ける
- 開けた穴に割り箸を1本貫通させる
- 割り箸の飛び出た部分を切除する
- ペットボトル底面の上のほうに穴を開ける
- ペットボトルの口に糸をくくりつけ、先のほうに輪を作る
- 上下の割り箸に輪ゴムをひっかける(これがペットボトルの蓋を閉じる仕組みになる)
- 針金の片側を丸めて輪をつくり、まっすぐなほうの針金をペットボトル底面上部に開けた穴に通す
- ペットボトルの蓋を開いた状態で針金の輪の先にひもを縛る
- ペットボトル内の針金の先端部分にネズミのエサをセットする
ひもによって蓋が開いた状態で固定されているところを、ネズミがエサにつられて針金を引っ張ることで外れ、輪ゴムの力で蓋が閉じるという仕組みです。
ペットボトルを使ったネズミ捕りのメリットとデメリット
ペットボトルを使ったネズミ捕りのメリットは以下のとおりです。
- 材料がどこの家庭にもある、または安価に調達できる
- ネズミを生きたまま捕獲できる
- (ペットボトルのサイズ次第で)設置スペースが少なくて済む
- 殺鼠剤が効きにくい「スーパーラット」にも効果的
デメリットは以下のとおりです。
- 基本的に1度に1匹しか捕まえられない
- 工作に多少の手間がかかる
- 耐久性に難あり
ペットボトルは生け捕りにできますが、数をこなすためには個数が必要です。
罠を自作する際の注意点
ネズミ捕りを自作する場合には、いくつか注意したいポイントがあります。
- 製作中は手袋を装着する
- ネズミを処分する方法を把握しておく
- 工作が苦手なら無理をしない
製作中は手袋を装着する
1つ目の注意点は「製作中は手袋を装着する」ことです。
これは作業中に手を保護することも目的の1つですが、最大の目的は「製作するネズミ捕りに人間の臭いをつけない」ことにあります。
素手で作業すると自作するネズミ捕りに人間の臭いがついてしまい、警戒心の強いネズミは人間の臭いのする罠には近づかなくなってしまいます。
自身の臭いが付かないようにするために、手袋をはめて作業するようにしてください。
ネズミを処分する方法を把握しておく
2つ目に「ネズミを処分する方法を把握しておく」ことです。
ネズミ捕りにかかったネズミは、よほどの理由が無い限り何らかの方法で処分しなければなりません。
ネズミを処分する方法は、処分するネズミの状態によって異なります。
ネズミの状態 | 適切な処分方法 | 間違った処分方法 |
---|---|---|
死んでいる | 燃えるごみとして出す | 庭や空き地に放置する |
生きている | 殺処分し、燃えるごみとして出す山に放す | 近所に放す |
まず、処分するネズミが死んでいる場合は、新聞紙で包んだうえでビニール袋に入れて、「燃えるゴミ」に出して処分してください。
空き地などに放置するとカラスなどのエサになってしまいますし、腐敗すれば周辺の衛生状態を悪化させてしまうので必ずゴミとして処分してください。
次に、ネズミが生きている場合には、殺処分してゴミに出すか、生きたまま山に放すといった選択肢があります。
ネズミを死なせることに抵抗を感じる場合には生きたまま放してあげるのが一番ですが、このとき自宅近くなど住宅地に放すと元の木阿弥です。
人間への被害が出ない、人気のない山などに放してください。
工作が苦手なら無理をしない
3つ目に「工作が苦手なら無理をしない」ことです。
特にペットボトルを使ったネズミ捕りを制作する場合は、それなりの工作手順を踏む必要があります。
作業に際しては穴を開ける道具も使いますので、工作が苦手な人だとケガをしてしまう可能性もあります。
工作が苦手なら無理に自作しようとせず、次の項目で解説する「既製品」を購入するなど別の手段を模索してください。
自作を考える場合には注意点を把握したうえで実行してください。
自作が難しければ既製品を購入する
ここまでネズミ捕りの自作について解説してきましたが、前述のとおり工作が苦手な人は無理をする必要はありませんし、耕作する時間が無いという人もいるでしょう。
そんな場合には無理に自作することを考えず、市販の既製品を購入するという選択肢をおすすめします。
ネズミ駆除用の罠は、主に以下の4タイプが存在します。
- 粘着シート
- バネ式罠
- かご式罠
- 毒エサ
粘着シート
「粘着シート」は、文字通り粘着面を使ってネズミを捕獲するタイプの罠です。
基本的なタイプであれば1枚当たり100円程度で購入でき、罠の数を揃えたい場合に手ごろな値段で揃えることができます。
メリット・デメリットは以下のとおりです。
- 単価が安い
- 扱いやすく、ケガのリスクが少ない
- ネズミに触れずに処分できる(折り畳み式)
- 使い捨てである
バネ式罠
「バネ式罠」は、古風なネズミ捕りとしてイメージしやすいタイプのネズミ捕りだと思われます。
セットしたエサに食いつくと罠が作動し、強力な金属パーツがネズミを挟んで捕らえるというシンプルな構造です。
メリット・デメリットは以下のとおりです。
- 安いものだと1個あたり500~600円で購入できる
- エサを再設置すれば繰り返し使える
- 誤って手を挟んでしまう可能性がある
- ネズミの処分が面倒
かご式罠
「かご式罠」は、内部にエサをセットし、食いついたら入り口が閉まってネズミを捕らえるタイプのネズミ捕りです。
1個当たり1000円程度で購入できますが、3種類の罠の中では高価な方であり、数を揃えるのにコストがかかります。
メリット・デメリットは以下のとおりです。
- ネズミを生け捕りにできる
- エサを再設置すれば繰り返し使える
- 罠が大型であり、設置スペースの確保が必要
- ネズミの処分が面倒
毒エサ
厳密にはネズミ捕りではありませんが、ネズミ駆除によく用いられるグッズとして「毒エサ」があります。
これはネズミのエサとなる食べ物に「殺鼠剤」を混ぜ込んだもので、ネズミが食べることで毒の成分によって文字通りネズミを殺す駆除グッズとなります。
成分名 | 主な効果 |
---|---|
クマリン系(ワルファリンなど) | ・抗凝固作用による出血 |
リン化亜鉛 | ・体内でリン化水素ガスを発生させ、呼吸困難を引き起こす ・即効性が高い |
シリロシド | ・呼吸困難を引き起こす |
α-ナフチルチオウレア | ・呼吸困難を引き起こす ・ドブネズミに効果的 ・生き残ると耐性を獲得する |
ノルボルマイド | ・血管が停滞し、酸欠状態になる ・致死効果が高い |
メリット・デメリットは以下のとおりです。
- 駆除効果や駆除効率が高い
- 数を揃えやすい
- ネズミの死骸を処理しなければならない
- ワルファリンの効きにくい「スーパーラット」がいる
- ペットや子供が誤飲する可能性がある
市販のネズミ捕りには種類があり、それぞれ特徴が大きく異なります。
ネズミ駆除は業者に依頼するべき理由とは?
ネズミ捕りを自作できれば、最低限のコストで建物内のネズミを駆除することができます。
しかし、ネズミ駆除専門家としては、自作のネズミ捕りでは限界を感じざるを得ません。
その理由は以下のとおりです。
- 駆除できるネズミの数に限界がある
- ネズミ捕りが正しく機能するとは限らない
- 工作に手間がかかる
- ネズミを自分で処分しなければならない
- 屋根裏や狭い場所に罠を設置するのに手間がかかる
また、市販のネズミ捕りを購入してネズミ駆除するのも、あまりおすすめできません。
理由は以下のとおりです。
- 購入費用がかかる
- 罠の設置場所によっては捕獲効率や費用対効果が低い
- ネズミを自分で処分しなければならない
- 屋根裏や狭い場所に罠を設置するのに手間がかかる
そこでおすすめしたいネズミ駆除の方法は「ネズミ駆除業者に依頼する」ことです。
そのメリットは以下のとおりです。
- ネズミ被害をしっかりと調査してくれる
- ネズミの習性や行動パターンを把握して作業してくれる
- 手間がかからない
- 死骸の処理をしなくて済む
- 再発防止も徹底している
- 保証などのアフターサービスが充実している
ネズミ駆除を業者に依頼することのデメリットとしてイメージするのは「費用がかかる」ことでしょう。
確かに数万円~数十万円という費用がかかることは事実ですが、費用対効果を考えると決して高すぎる買い物になるというわけではないのです。
ネズミ駆除を自作の罠、あるいは市販の罠で実施するとなると、材料費や制作の手間、罠の購入費用がかかります。
それでネズミを駆除しきれれば良いのですが、ネズミ駆除に詳しくない人では駆除しきれず、再発防止もままならない可能性があります。
そうなれば、かけた手間や費用はほとんど無駄になってしまいます。
一方で業者に駆除を依頼する場合、ネズミ駆除のベテランが作業してくれるのでネズミの習性や行動パターンに則した作業、および再発防止のための防鼠処理もしっかりと行ってくれます。
仮にネズミ被害を防ぎきれないと、以下のリスクを抱えることになります。
衛生の悪化 | ・ネズミが媒介する病原菌による感染症のリスク ・ネズミが媒介するダニによる感染症やアレルギーのリスク |
---|---|
健康面の被害 | ・上記の感染症等のリスク ・ネズミの足音などによる不眠症の誘発 |
経済面の被害 | ・食材をかじられることによる被害 ・建物の建材をかじられることによる被害 ・家具や雑貨類をかじられることによる被害 ・配線や配管をかじられることによる被害 |
店舗の被害 | ・ネズミが出ることによる風評被害 ・配線や配管をかじられることによる火災リスクの増加 ・衛生の悪化による営業停止処分 |
費用をかけてでもしっかりとネズミを駆除することで、上記のリスクを無くすことができるのです。
お金をかけてでも業者に駆除を依頼し、ネズミによる被害を無くしましょう。
まとめ
自作のネズミ捕りによってネズミを駆除することは、決して簡単なことではありません。
応急処置にはなるかもしれませんが、完全にネズミ被害を無くすためにはもっと本格的にネズミ駆除をしなければならないのです。
お金を払ってでも業者に駆除を依頼し、ネズミ被害を完全に無くしてもらいましょう。
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- どこに頼んでもネズミの被害が止まらない
- できるだけ実績のある業者にお願いしたい
- 夜になると天井からガタガタと物音がする
- 他社の見積もりが高額で正しい見積もりなのか不安
- できれば近所の地元の業者にお願いしたい
- ネズミの駆除を依頼したいがどこに連絡すればいいかわからない
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料金目安
木造ご住宅のネズミ駆除 | 10万円~ |
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集合住宅のネズミ駆除 (専有部分のみ) |
8万円~ |
飲食店のネズミ駆除(定期) | 3万円/月 |
ネズミの死骸の処理などスポット対応 | 8,000円~ |
ネズミの侵入口の閉塞 | 3000円/1箇所 |
点検口の作成 | 2万円~ |
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