「ネズミがいるけど、巣を作られたのだろうか?」
「ネズミの巣はどこにあって、どんな形で作られているの?」
ネズミは建物内で巣を作って繁殖しているケースもあり、駆除においては巣の撤去も必要不可欠です。
この記事では、実際にネズミの巣を何個も撤去してきた元業者としての経験をいかして、ネズミの巣が「どこにあるのか?」「どんな形なのか?」「どうやって撤去すればいいのか?」について解説します。
自宅にネズミが巣を作っているかもしれないと疑っている人はぜひ参考にしてください。
ネズミの巣って、どんな形?
ネズミの巣は、材料や営巣場所にもよりますが一般的に「鳥の巣のような、かご状の形」をしていることが多いです。
ネズミの巣は何でできている?

ネズミは、使えるものなら基本的に何でも巣材として使ってしまいます。
- 小枝
- 枯葉、枯草
- ビニール袋
- 段ボール
- 新聞紙
- 服やタオルなど、布類
- ティッシュ
- 布団の棉
- 断熱材
「小枝」や「枯葉」のように自然界に存在する植物性の素材から、どこから持ってきたのかわからないような「段ボール」や「新聞紙」などの紙製品、「衣服」や「タオル」といった布類も巣材にします。
屋根裏に生息しているケースも多く、手近な「屋根裏の断熱材」を巣材として食い破って持って行ってしまうケースも多く見られます。
ネズミの巣を映した動画を紹介
実際にどんな形をしているのか知るために、ネズミの巣が映っているYouTube動画を2つピックアップしてみました。
ネズミは、さまざまな巣材で作られた鳥の巣のような形の巣を作ります。
ネズミの巣はどこにあるの?
ネズミの巣は、ネズミにとって「居心地の良い場所」に作られることが多いです。
ネズミにとって居心地の良い場所はどこ?
ネズミの種類によって細かな生態は異なりますが、一般的にネズミは以下のような場所を好み、巣を作ることが多いです。
- 餌のある場所
- 暖かい場所
- 天敵がいない場所
- 巣の材料がある場所
ネズミの巣がある可能性が高いのはどこ?

上記のポイントは「人家の中」であればおおよそ満たしますが、リビングのど真ん中にネズミが巣を作るケースはほとんどないと思われます。
人家の中でも、特に以下のような場所にネズミは巣を作る可能性が高いです。
- 屋根裏や天井裏
- 押入れの奥
- 床下
- 壁の中
- 天袋
- 水場(死角となる場所)
- 家電の裏(特にキッチン家電)
- 家具の隙間
種類ごとの営巣傾向
日本の建物内に侵入するネズミは大きく分けて3種類いますが、それぞれに好む環境が異なるので営巣する場所の傾向も異なります。
- クマネズミ:乾燥した高所
- ドブネズミ:湿った低所
- ハツカネズミ:狭い場所
例えば、乾燥した高所を好むクマネズミは、「屋根裏」や「壁の中」を好みますが、湿った低所を好むドブネズミは「床下」や「水場」を好んで巣作りする場所に選ぶ傾向にあります。
つまり、建物内にいるネズミの種類を特定することによって、おおよそどのあたりに巣を作っているのかを推測することが可能なのです。
ネズミは種類によって好む環境が異なります。
ネズミの巣を撤去する方法は?

ネズミの巣を発見したら、早めに撤去してしまう必要があります。
ネズミの巣を放置するとどうなる?
ネズミの巣を放置すると、「建物内で繁殖されてしまう」というリスクを抱えることになります。
ネズミが巣を作る主な理由は以下のとおりです。
- 繁殖するため
- 寝床
- エサの保管場所
- 寒さをしのぐため
繁殖するためには巣が必要不可欠であり、巣を作られているということはネズミが繁殖するための準備をしているということになります。
こちらのデータをご覧ください。
ネズミの種類 | 繁殖可能期間 | 妊娠期間 | 1回の妊娠で生まれる数 | 1年で妊娠する回数 |
---|---|---|---|---|
クマネズミ | 生後3か月~ | 20~25日 | 6~7匹 | 5~6回 |
ドブネズミ | 生後3か月~ | 20~25日 | 7~9匹 | 5~6回 |
ハツカネズミ | 生後5週~ | 18~20日 | 5~6匹 | 6~10回 |
ネズミは条件が良ければ数年ほど生きられます。
上記のペースで繁殖を許してしまうと、最初は1組のつがいだったのが1年後には何十匹という数のネズミが増えている計算になります。
さらに、生まれたネズミも成長することで繁殖可能となり、いわゆる「ネズミ算」の形式でどんどん増えてしまいます。
当然ながら、巣食っているネズミの数が増えるほどに建物内での被害も大きくなり、主に以下の被害をもたらします。
- 病気を運んでくる→感染して治療が必要になる
- 建材をかじられてしまう→建物の耐久性や断熱性が低下する
- 家具や雑貨をかじられてしまう→修理や買い替えに費用がかかる
- 電源コードや配線、配管をかじられてしまう→漏電や火災の原因になる
- 物音で夜眠れなくなってしまう→睡眠障害に悩まされる
ネズミの繁殖を防ぐためには、ネズミの巣を発見次第すぐに撤去してしまうことが重要なのです。
ネズミの巣を撤去するのに必要な道具
ネズミの巣を撤去する際には、「作業に必要な道具」と「病気や怪我のリスクを減らすための装備」および「撤去後の消毒作業に必要な道具」が必要になります。
- ほうき
- ちりとり
- マスク
- 帽子またはヘルメット
- 手袋
- 作業着または防護服など
- 消毒スプレー
ネズミの巣を撤去する流れ
ネズミの巣を撤去するためには、基本的に以下の流れで作業することになります。
- ネズミの巣を発見する
- ネズミの巣を撤去する
- 巣があった周辺を消毒する
- 巣とネズミ本体を処分する
ネズミの巣を発見する
ネズミの巣を撤去するためには、撤去する対象となるネズミの巣を発見するところからスタートすることは言うまでもありません。
前述の通り、ネズミは種類によって巣作りをする傾向が大きく異なりますが、仮に種類を特定できても建物内のどこに営巣しているか特定することは簡単なことではありません。
巣食っているネズミの種類を特定できなかったとしても、そもそもネズミの巣を発見しない限り撤去のしようがありません。
そこで役に立つのが「ラットサイン」と呼ばれる、ネズミの行動の痕跡です。
- 壁や柱の黒い汚れ
- ネズミの糞尿の跡
- ネズミがかじった跡
- その他、ネズミが行動した痕跡であると推測できるもの
ネズミは体が汚れており、空間の隅っこを好んで移動場所にするため、移動経路となった壁や柱にはネズミの身体に付着していた汚れがついてしまい、黒い汚れとなって発見することができます。
また、ネズミは移動中に排泄するため、ネズミの移動経路にはネズミの糞尿が落ちていることが多いです。
さらに、柱などネズミがかじることができる場所はかじられていることもあり、もし「この間まで何の変化もなかったのに…」という場所があれば、巣食っているネズミによってもたらされた変化である可能性があります。
こうしたラットサインは、ネズミの「進入経路」や「巣がある場所」を特定する判断材料として利用できるのです。
ラットサインを発見したら、そこからネズミがどのような経路を移動したのかを推測し、巣のある場所を特定してください。
ネズミの巣を撤去する
ネズミの巣を発見したら、ほうきとチリトリを使用して速やかにネズミの巣を撤去してください。
ネズミの巣には、以下のような病気の原因が存在している可能性が高く、素手で触ることは絶対に避けなければなりません。
- ネズミの赤ちゃん
- 病原菌
- ダニ
- ネズミの糞尿
素手で触ることはもちろん、エアロゾル感染の可能性もありますので、ネズミの巣に近づく際にはマスクを着用して感染しないように注意してください。
ネズミを原因とする病気感染には、以下のような種類が考えられます。
ネズミに噛まれたことによって発症する病気 | ||
---|---|---|
病名 | 発症原因 | 主な症状 |
鼠咬症 | ネズミに噛まれることによる細菌感染 | ①モニリホルム連鎖桿菌感染症 ・噛まれた箇所の炎症 ・悪寒 ・発熱 ・頭痛 ・嘔吐 ・筋肉痛 ②鼠咬症スピリルム感染症 ・噛まれた箇所の膨張 ・発赤 ・頭痛 ・発熱 ・リンパ節腫大 ・黒色の発疹 ・関節炎 ③合併症 ・肺炎 ・肝炎 ・胃潰瘍など |
アナフィラキシーショック | ネズミに噛まれることによるアレルギー症状 | ・蕁麻疹 ・息苦しさ ・倦怠感 ・口の渇き ・腹痛 ・吐き気 ・下痢 ・めまい ・頭痛 ・胸の苦しさ ・意識障害 ・痙攣 ・血圧低下 |
ネズミが媒介する病原菌による病気 | ||
---|---|---|
病名 | 発症原因 | 主な症状 |
レプストスピラ症 | レプストスピラ菌の感染 | ・悪寒 ・頭痛 ・発熱 ・黄疸 ・筋肉痛 ・腎臓障害 |
サルモネラ症 | サルモネラ菌の感染 | ・腹痛 ・嘔吐 ・下痢 |
ハンタウイルス肺症候群 | ハンタウイルスの感染 | ・発熱 ・筋痛 ・悪寒 ・嘔吐 ・下痢 ・全身倦怠感 ・めまい ・関節痛 |
ペスト | ペスト菌の感染 | ・急激な発熱 ・敗血症 ・紫斑 ・手足の壊死 ・神経混濁 |
E型肝炎 | E型肝炎ウイルスの感染 | ・黄疸 ・発熱 ・食欲低下 ・腹痛 |
腸チフス | チフス菌の感染 | ・発熱 ・頭痛 ・食欲不振 ・全身倦怠感 |
ネズミに寄生するダニによって発症する病気 | ||
---|---|---|
病名 | 発症原因 | 主な症状 |
ツツガムシ症 | ツツガムシに体液を吸われる | ・長期間の高熱 ・頭痛 ・腰痛 ・発疹 |
刺咬症 | イエダニに噛まれる | ・皮膚炎 ・激しいかゆみ ・脳炎 |
場合によっては著しく健康を害する症状に見舞われる可能性もあり、それを考慮するとネズミの巣やネズミ本体に直接触れることのリスクの大きさを理解することは難しくないと思います。
巣があった周辺を消毒する
巣があった付近には、ネズミによってもたらされた病原菌やダニが残っている可能性が高いです。
撤去した巣があった場所を中心に、広範囲の消毒作業を行ってください。
巣とネズミ本体を処分する
ネズミの巣を撤去するにあたっては、ネズミやネズミの赤ちゃんなども一緒に処分しなければならないケースが多いでしょう。
生きたままネズミを捨てることはできませんので、水につけて溺死させるなどして殺してから、巣と一緒に燃えるごみとして処分します。
ネズミの巣の撤去には「消毒作業」「死骸の処分」などの作業も必要です。
巣の撤去も含めて、ネズミ駆除は業者に依頼するのがおすすめ!

ネズミの巣を撤去しなければならない事態になった場合、自力でネズミの巣を撤去するのではなく、ネズミ駆除を含めた一連の作業を害獣駆除業者に依頼することをおすすめします。
ネズミ駆除は手間がかかる
前述の通り、ネズミの巣を撤去する際には単純に巣を捨てれば良いというわけではなく、他にもさまざまな作業が付随し、それを怠れば無用なトラブルを後々まで残してしまう結果になってしまいます。
- ネズミの駆除
- 巣の撤去
- 消毒作業
- 進入経路封鎖
ネズミの駆除
ネズミの巣があるということは、当然ながらその巣を作ったネズミが建物内に潜んでいるということになります。
それが1匹だけならまだしも、繁殖していれば何十匹という数のネズミが建物内に潜んでいる可能性も考えられます。
仮にネズミの巣を撤去しても根本的な原因であるネズミ本体を見逃してしまえば、巣材がある限り何度でも巣を作ることが可能です。
ネズミ被害を根絶するためには、巣食っているネズミをすべて駆除する必要があり、それを可能とする知識と経験が伴った人が作業することが重要なポイントとなります。
それが可能なのが、ネズミ駆除に携わってきたプロである駆除業者なのです。
巣の撤去
巣を撤去するためには、まず「巣を見つける」ことから始まり、「巣がある場所までの移動経路を確保」して「巣がある場所まで移動」して「巣を撤去」するといった工程を経ることになります。
果たして何個の巣があるのかすらわからない状況で、しっかりと全てのネズミの巣を発見し、撤去することが素人に簡単なことなのでしょうか?
消毒作業
ネズミの巣を撤去しても、ネズミによってもたらされた「病原菌」や「ダニ」はその近辺に残ったままです。
それによって人間にもたらされる健康上の害悪はすでに説明した通り、常に重症化するというわけではないにしても無視できない病気が多いことも事実です。
消毒作業には消毒液と散布用の道具が必要であり、効果的に消毒するためには作業の経験も欠かせません。
進入経路封鎖
ネズミが巣を作っていたということは、建物内にネズミが入り込んだということ、そのネズミが入り込んだ「侵入経路」がどこかに存在するということです。
進入経路は自然にふさがれることは極めてまれであり、むしろ「壁の隙間」などの進入経路は時間の経過とともに広がってしまうことのほうが多いです。
仮に、建物内のネズミの巣とネズミ本体をすべて駆除できたとしても、別のネズミが入り込める隙間をそのままにしておけば、何度でもネズミ被害は再発してしまいます。
ネズミ駆除においてはこうした侵入経路の封鎖も欠かせないアクションであり、そのためはまず「すべての進入経路を発見」し「金網やパテなどの道具を用意」したうえで、すべての進入経路を封鎖しなければなりません。
一度駆除しても被害は再発する可能性がある
もし、自力でネズミの巣を撤去できたとしても、ネズミ被害は何度でも再発する余地があります。
- ネズミの巣が他にも残っていた
- ネズミが侵入できる隙間を放置してしまった
数匹のネズミを捕獲し、ネズミの巣を1個だけ撤去したことがある人の話によると、その数か月後には再びネズミの存在に悩まされたということです。
グロテスクな光景に耐えられますか?
先ほど「巣がある=繁殖できる」という話をしましたが、実際に駆除業者として駆除作業をしたことがある中で何度も「巣の中にネズミの赤ちゃんがいた」というケースに遭遇しています。
先ほど紹介した動画にもネズミの赤ちゃん入りの巣の映像がありましたが、実際に目にすると周辺の臭いも相まってなかなか気持ちの悪い状況になるケースも多いのです。
私の場合は何度も駆除を経験したことで慣れましたが、ネズミ駆除の経験に乏しい人があの環境において平然としていられるとはあまり考えられません。
そして、ネズミ本体を処分するにあたっては、生きたまま野山に放すという選択をしないのであればごみとして処分することになるのですが、その際にはネズミを殺さなければなりません。
これに関しては、実際に経験したことがある人によると、良心の呵責に悩まされたという話も聞いたことがあります。
高い費用を払ってでも業者に依頼するのがベストな選択
必要な作業が多く、死骸の処理などの問題もあるネズミの駆除は、巣の撤去に終わるわけではなく、前後する全ての作業をしっかりとこなさなければ何度でも被害が再発してしまいます。
手間の面と徹底性の面で考慮すると、多少高額だと感じる費用を支払ってでも害獣駆除業者にネズミ駆除を依頼すべきだといえます。
費用面でデメリットを感じる人は、「手間をかけずに、必要な作業をすべてこなしてもらえる」という費用対効果で考えると、そこまでデメリットには感じないのではないかといえます。
業者に駆除を依頼すれば、巣の撤去だけでなく前後するすべての作業もハイクオリティにこなしてもらえるでしょう。
まとめ
ネズミの巣を撤去することは簡単なことではなく、探して、撤去作業して、清掃作業して巣やネズミの死骸を処分するといった数々の工程を必要とします。
巣を撤去するだけではネズミ被害を根絶することはできず、前後する全ての作業を徹底しなければ、被害を根絶できません。
そうした点を考慮すると、自力でネズミ問題を解決するよりも、プロであるネズミ駆除業者の力を借りた方が理に適っているといえます。
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- どこに頼んでもネズミの被害が止まらない
- できるだけ実績のある業者にお願いしたい
- 夜になると天井からガタガタと物音がする
- 他社の見積もりが高額で正しい見積もりなのか不安
- できれば近所の地元の業者にお願いしたい
- ネズミの駆除を依頼したいがどこに連絡すればいいかわからない
ネズミメンテナンスをおすすめする4つのポイント
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他社で断られた案件や駆除しきれなかった案件もぜひご相談ください。
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多くのネズミ駆除業者は集客業者やリスティングサービスを利用することで1件あたり数万円の広告費をかけています。
ネズミメンテナンスはこれまでのお客様とこのサイトのみで集客しているため、この集客コスト分をお客様に還元させていただいております。
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料金目安
木造ご住宅のネズミ駆除 | 10万円~ |
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集合住宅のネズミ駆除 (専有部分のみ) |
8万円~ |
飲食店のネズミ駆除(定期) | 3万円/月 |
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対応エリア |
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