人が何か行動する時には「きっかけ」が必要であり、例えばネズミ駆除を考えるときには「家にネズミがいるかもしれない」と考えるときでしょう。
しかし、人に見えない場所で生活するネズミの存在を自覚することは、そう簡単なことではありません。
そこで、家の中にネズミがいるかもしれない目印にになる「ラットサイン」について解説します。
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ラットサインとは何か?
「ラットサイン」とは、簡単に言えば「建物内にネズミがいることを示すサイン」のことです。
建物内にネズミが侵入した際には何らかの「痕跡」を残すことがあるのですが、これがラットサインと呼ばれており、ネズミの存在を知る判断材料になるだけでなくネズミの侵入経路を特定することにも役立ちます。
ネズミ自体は警戒心が強いため、滅多にその姿を見せることはありませんが、ラットサインはその場に残り続けますし、ネズミはわざわざ自分の痕跡を掃除して消すようなことはしません。
では、具体的に何がラットサインに該当するのかといえば、主に以下の痕跡がラットサインとして役立ちます。
- 壁や柱の黒い汚れ
- ネズミの糞尿
- ネズミの足跡
壁や柱の黒い汚れ
ラットサインの1つは「壁や柱の黒い汚れ」です。
この汚れはネズミが壁に沿って移動する際、体に付着した汚れが壁や柱に移ることで残るラットサインです。
以下の場所を確認し、黒い汚れが不自然に付着していないかどうか確認してみてください。
- 壁
- 柱
- 床の隅
- 配管
- ブレーカー
- 小さな隙間の近く
上記の場所以外にもネズミが通った後には不自然に汚れが発生していますが、場所によってはラットサインだと気が付きにくい可能性もあります。
また、ラットサインとなる汚れには以下の特徴があります。
- 不自然な場所が汚れている
- 黒い汚れが次第に目立ってくる
まず「不自然な場所が汚れる」ことについては、ネズミはさまざまな隙間から建物内に侵入し、種類によってさまざまな場所を住処にしようとするため、人間が触れないような場所にラットサインが残る可能性が高いのです。
次に「黒い汚れが次第に目立ってくる」ことについては、ネズミは同じ場所を通り道にする習性があるため、最初は薄い汚れだったものが次第に重なって汚れることによって汚れが次第に濃く目立ってくるようになるのです。
ネズミの糞尿
2つ目のラットサインは「ネズミの糞尿」です。
ネズミは移動しながら排泄するという習性があるため、ネズミの糞尿がある場所=ネズミが移動に使っている場所ということになるのです。
また、「ネズミの糞」は、ラットサインとして「ネズミがいる証拠」になるだけでなく、場合によっては「どの種類のネズミが建物内にいるのかを見分ける証拠」にもなり得ます。
ネズミの種類 | ドブネズミ | クマネズミ | ハツカネズミ |
---|---|---|---|
大きさ | 10~20㎜ | 6~10㎜ | 4~7㎜ |
形 | 太くて丸い | 細長い | 先端が尖っている |
色 | 黒 | 茶色・灰色 | 茶色 |
その他の特徴 | まとまって落ちている | 散乱して落ちている | 3種類の中で最も小さい |
また、ネズミは種類によって習性が異なり、侵入経路も異なりますので、侵入経路近くにその侵入経路を利用しやすい種類のネズミの糞が落ちていれば、高い確率でネズミの種類を特定することができます。
ネズミの足跡
3つ目は「ネズミの足跡」です。
通常、建物内で足跡が残ることは珍しいのですが、意図的に「足跡が残りやすい状態」にすることができます。
その方法とは「小麦粉をまいておく」ことです。
ネズミが通るであろう場所に小麦粉をまいておくと、そこを通ったネズミの足跡を残させることができるのです。
足跡は他のラットサイン以上にネズミの移動経路を明確にしやすいため、侵入経路の特定やネズミの巣がある場所を探すのに役立ちます。
ラットサインは目の前にいないネズミの存在を知覚するのに役立ちます。
ラットサインがあっても既にネズミがいない可能性はないの?
ラットサインがあれば建物内のネズミの存在を疑う必要がありますが、中には「仮にラットサインがあっても、既にネズミはいなくなっている可能性だってあるのではないか?」と思う人もいると思います。
確かに、ラットサインは「ネズミが通った形跡」ではありますが、イコール「現にネズミがその建物内にいる絶対的な証拠」とはなり得ません。
ある道を通っている人を見かけたからといってその人がその道の近くに住んでいる決定的な証拠にはならないのと同じように、ラットサインを残したネズミが既にその建物から退去している可能性もゼロではありません。
しかし、だからといって無視することができないのも事実です。
ネズミが退去していない可能性を強く疑うべき理由
ネズミが自然にいなくなっていれば、駆除の必要もないので楽ではあります。
しかし、ラットサインを見かけたら「現にネズミがいる」という可能性を捨ててはいけないのです。
その理由は以下のとおりです。
- ネズミが通った=その場所がネズミにとって居心地の良い場所である可能性が高い
- ネズミは建物内であれば冬を越せる
- ネズミは高い繁殖力を持つため、寿命を迎えて死んでしまう数以上に増えている
建物内はネズミにとって居心地の良い場所である
まず、「ラットサインがある=ネズミが通った」ということは、その場所を通じてネズミは「居心地の良い場所を見つけている」という可能性が高いのです。
そもそも人家の中というのはネズミにとって都合の良い場所なのです。
- 寒さや雨風をしのげる
- エサが豊富に存在する
- 天敵が少ない
- 歯を削るためにかじれる硬いもの(建材など)が豊富に存在する
- 通り道を確保しやすい
- 巣を作る環境が整っている
自然環境と比較すると、ネズミにとって非常に住み心地の良い安全な環境であることは間違いありません。
しかも「ラットサインがある」ということは「ネズミが通りやすい道がある」ということでもありますので、ネズミは建物内を比較的自由自在に移動できるということでもあります。
建物内であればネズミは冬を越せる
ネズミ=寒さに弱いというイメージをお持ちの人は多いでしょう。
実際、ネズミは寒さに弱く、越冬できる環境を用意できなければ多くのネズミが冬の寒さで死んでしまいます。
気温10度以下になるとネズミは動けなくなり、寒い時期だと1日食べないだけで餓死してしまうネズミが多いです。
しかし、冬でも温かいのが「建物内」であり、それは人間だけでなくネズミにとっても同じことです。
建物内であれば、越冬できるネズミが多いです。
寿命を迎える数<繁殖で増える数という恐ろしい構図
冬を越せるとしても、ネズミのように体の小さな生き物の特徴として「寿命が短い」という特徴があります。
実際、ネズミの寿命はさほど長くはありませんが、それでも1年以上生き延びる個体が多いのも特徴です。
- クマネズミの寿命:2~3年
- ドブネズミの寿命:2~3年
- ハツカネズミの寿命:1~2年
外からやってきたネズミはこれよりも短い期間で死んでしまうわけですから、駆除しようとせずとも寿命を待てば万事解決と思われるかもしれません。
ところが、そうも言ってられない事情があるのです、それは「ネズミの繁殖力の高さ」にあります。
「ネズミ算」という言葉があるように、ネズミは高い繁殖力を有しているため、放置していると寿命を迎える数より膨大な多さで増え続けます。
ネズミの種類 | 繁殖可能期間 | 妊娠期間 | 1回の妊娠で生まれる数 | 1年で妊娠する回数 |
---|---|---|---|---|
クマネズミ | 生後3か月~ | 20~25日 | 6~7匹 | 5~6回 |
ドブネズミ | 生後3か月~ | 20~25日 | 7~9匹 | 5~6回 |
ハツカネズミ | 生後5週~ | 18~20日 | 5~6匹 | 6~10回 |
繁殖可能なつがいが建物内にいるとして、1か月あれば5匹以上の子どもを産む計算になります。
ネズミの寿命は長ければ数年間、1年あれば何十匹もの子ネズミが産まれ、数か月後には繁殖可能な状態に成長することで増え続けます。
最初は数匹で被害も軽微だった場合でも、繁殖を許せばその被害は何倍、何十倍にも拡大する可能性が高いのです。
こんな状況であればネズミがいる可能性が高い
ラットサイン自体は「過去にネズミがそこを通った跡」でしかありませんが、ラットサインを観察して以下の特徴があれば「現にネズミがいる証拠」となります。
- ラットサインの黒ずみが濃くなった
- 前までなかった糞や尿の跡が見つかった
- 小麦粉をまいたら足跡が残った
- 柱や家具など、家の中のものをかじられた
新しい形跡は、現にネズミがいる証拠として強く疑わなければなりません。
ラットサインを見つけたら「既にネズミはいないだろう」という甘い考えは捨てましょう。
ラットサインを見つけたらどうするべきか?
では、ラットサインを見つけたらどうすれば良いのかについて解説します。
一日でも早く駆除する
言うまでもないことではありますが、ラットサインを見つけた、つまり建物内にネズミがいるのであれば一日でも早く駆除してしまう必要があります。
ネズミを放置すると以下のリスクを伴います。
- 家具や電気コード、建材をかじられる
- ダニや病原菌を運んでくる
- 糞尿で臭いの被害が発生する
- 天井裏の足音で夜に眠れなくなってしまう
繁殖を許し、個体数が増加すればするほどリスクと被害の程度は大きくなります。
種類を特定して有効な駆除方法を選択する
ラットサインを見つけたら、ネズミを駆除する必要がありますが、一口に「ネズミを駆除する」といっても「何ネズミを駆除するか」という違いがあります。
ネズミは種類によって習性が異なりますので、必然的に有効な駆除手段も変わってくることになります。
ラットサインの状態によっては、どのネズミが建物内にいるのかを特定できるため、特定できれば以下の手段が有効となります。
ネズミの種類 | ドブネズミ | クマネズミ | ハツカネズミ |
---|---|---|---|
黒ずみの場所 | ・台所の配管 ・トイレの配管 ・床下の通気口 ・高い場所ではない |
・換気扇 ・壁の割れ目 ・ブレーカーの近く ・高い場所である |
・エアコンの導入部 ・壁の割れ目 ・屋根の隙間 ・小さな隙間 |
糞の特徴 | ・10~20㎜ ・太くて丸い ・黒っぽい ・まとまって落ちている |
・6~10㎜ ・細長い ・茶色または灰色 ・散乱して落ちている |
・4~7㎜ ・先端が尖っている ・茶色っぽい |
有効な駆除手段 | ・粘着シートは効きにくい ・殺鼠剤が効きやすい |
・殺鼠剤が効かない個体がいる ・捕獲系の罠がおすすめ |
・好奇心旺盛の為、罠にかかりやすい |
最も有効な手段は「業者に駆除を依頼する」こと
ネズミ駆除で最も有効な手段は「業者に駆除を依頼すること」です。
ネズミ駆除は必要な道具がホームセンター等で入手しやすく、作業にも専門資格を必要としませんが、ネズミの習性を熟知していないと罠をしかけてもなかなか奏功しません。
業者に依頼すれば以下のメリットがあります。
- 完全駆除できる
- 屋根裏や縁の下に自分で潜らなくていい
- ネズミのフンや死骸を自分で片付けなくていい
- グッズや道具を何種類も購入して試す手間が省ける
- ケガや病気がうつる心配がない
前述のとおり、ネズミは繁殖力が高いので、しっかりと駆除できないと建物内で繁殖されるリスクを残すことになります。
ネズミ駆除業者は(きちんとした業者であれば)ネズミの習性を熟知し、どこにネズミがいて、どのような手段が有効であるかを把握したうえで駆除作業をしてくれます。
なので「完全駆除」が実現可能なのです。
また、ネズミ駆除で最も重要と言っても過言ではない「再発(再侵入)防止」についても徹底しています。
「ネズミがいた」ということは「ネズミが入り込める侵入経路が存在する」ということであり、現状でネズミを完全駆除できても再度侵入されれば意味がありません。
業者に依頼すれば駆除だけでなく、侵入経路の封鎖も徹底してくれるため、しばらくネズミ被害に悩まされる心配はいらなくなります。
自力での駆除も不可能ではありませんが、しっかり駆除して再発防止するためには業者に依頼するのが一番です。
まとめ
ラットサインはネズミがいる証拠として、ネズミ駆除の必要性を実感するために重要なポイントとなります。
ネズミ被害をしっかりとなくしたいのであれば、ネズミの習性を熟知し、それに合わせた方法で駆除作業することができる業者に依頼するのが一番です。
中には悪質な業者も存在しますので、優良な駆除業者を探して駆除を依頼するようにしてください。
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ネズミに関して以下のことにお悩みの方は、ぜひネズミメンテナンスにおまかせください!
- どこに頼んでもネズミの被害が止まらない
- できるだけ実績のある業者にお願いしたい
- 夜になると天井からガタガタと物音がする
- 他社の見積もりが高額で正しい見積もりなのか不安
- できれば近所の地元の業者にお願いしたい
- ネズミの駆除を依頼したいがどこに連絡すればいいかわからない
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料金目安
木造ご住宅のネズミ駆除 | 10万円~ |
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集合住宅のネズミ駆除 (専有部分のみ) |
8万円~ |
飲食店のネズミ駆除(定期) | 3万円/月 |
ネズミの死骸の処理などスポット対応 | 8,000円~ |
ネズミの侵入口の閉塞 | 3000円/1箇所 |
点検口の作成 | 2万円~ |
※上記は目安の料金です。詳細な見積書は現地調査の上でご提示させていただきます。
対応エリア |
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北海道、宮城県、茨城県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、長野県、静岡県、愛知県、岐阜県、三重県、大阪府、兵庫県、広島県、福岡県 |
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